園児「止まって!」横断歩道で止まらない車 過去には“停止率ワースト”だった三重県 汚名返上なるか
■停止する車が以前よりも増「十中八九止まる」 実は2019年のJAFの調査では、横断歩道に歩行者がいた際に一時停止する車の割合が三重県はたったの3.4%と全国ワーストでした。この状況はいま改善しているのか?11日に、改めて県内の交差点を取材してみると。 (記者) 「いま交差点内に女性2人が入りました。乗用車は、一時停止線で停止しました」 「鈴鹿市役所前の信号のない横断歩道ですが、今のところほとんどのケースで車が停止しています」 駅前や市役所前などの大通りでは、車が停止する様子が以前よりも多く確認できました。 (三重県民) Q前に比べて止まるケースは増えている? 「止まってくれますね」 「十中八九止まる気がする。よっぽどスピードが出ている場合は止まらないけど」 JAFの調査でも、ことしは止まる車の割合が64.3%まで三重県は改善。全国ワーストを脱却し14位です。改善の要因についてJAFは… (JAF三重支部 水井陽一さん)「三重県警が中心となって横断歩道の停止率を上げるための取り組みが徐々に浸透してきた。止まるのが当たり前という風潮ができあがってきたのではないか」 汚名返上をはかるべく警察やJAFが運送会社やタクシー会社などのプロドライバーに向けて啓発を行い、その後、一般のドライバーにも一時停止の意識が浸透してきたのではとJAF三重支部は分析しています。 ■小学6年の「自由研究」で警察が動いた! 一方、岐阜県各務原市の横断歩道は、手前の路面が赤色になっています。 ことし8月、ドライバーに横断歩道があることを認識してもらおうと、市がカラー舗装したのです。そのきっかけとなったのが…近くに住む小学6年の小川寿子さん(11)の調査です。 (小学6年 小川寿子さん)「朝、横断歩道を渡るときに全然車が止まってくれなくて。いつ止まってくれるんだろうと思っていたから、横断歩道を渡るときに止まってくれない車の台数を調べた」 この横断歩道を渡って通学する小川さん。横断歩道を通り過ぎる車が多かったことから通学や帰宅で渡る際に通り過ぎる車の数を記録し、夏休みの自由研究でまとめました。調査期間は去年12月からことし6月までのなんと半年間!