「2024年相場」に向けて12月最終週に再確認すべき"要点"
12月19日に会見では「チャレンジング発言」の火消しに躍起だった日銀の植田総裁。だが、くだんの発言は2024年も尾を引きそうだ(写真:ブルームバーグ)
12月第3週(18~22日)は週半ばに慌ただしい動きがあったものの、週間では日経平均株価が198円(0.6%)高と小康相場に落ち着いた。 市場が注目した重要イベント、日本銀行の金融政策決定会合(18~19日)は、市場が警戒したマイナス金利解除などの政策変更は一切なし。「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との国会発言の真意について質問された植田和男総裁は「気を御引き締めて、というつもりだった」と記者の質問に答え、政策決定との関わりを完全否定。市場の思惑にふたをしてしまった。 そのため、20日には日経平均が7月3日の3万3753円高値にあと80円強まで迫った。しかし、翌21日には一転、前日比535円安と急反落。ともにマドをあけての上放れ・下放れだったため、チャートでは20日の日足が「トレンド転換のシグナル」とされる「アイランドリバーサル(離れ小島)」の形状となってしまった。
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岩本 秀雄