阪神の掛布氏が母校習志野の決勝進出に「最高だね」
「サイン盗み騒動を聞いたとき私はOBとして寂しいし複雑な気持ちになった。だが、報道によると高野連は“なかった”と結論を出しているし、あの山下氏が、星稜監督の行為を謝罪した。もし林監督が、そういう疑惑、疑念を抱いたのであれば、試合後にメディアに訴えたり関係者が見ている前で抗議行動を行うのではなく、もっと紳士的で未来につながるような抗議の仕方があったのではないか。高野連の事務方のトップが“試合が終わればノーサイド”とメディアに語られていたようだが、私も、その意見に賛成だ。習志野のOBゆえ、どうしても監督、選手を信じたいという気持ちが強いのだが、スポーツマンシップとは何か、高校野球の意義とは何かを見直すためのきっかけとしての提言であるべきだったと思う。“どこでも大なり小なりやっていること”で、今回の騒動を終結させることも間違っていてフェアプレー精神を徹底する必要はあると思う。また星稜に証拠の映像があるのならば、高野連は、それをしっかりと検証してもらいたい。ただ星稜戦以降、習志野に、そういう紛らわしい行為は一切ないように聞く。失った名誉を回復し正しい努力を続けてきたことを証明する意味でも優勝して欲しい、と心から願っている」 この騒動に関する問題点はサイン盗みの疑惑をかけられた習志野の動きか、それとも試合後に配慮のない抗議を行った林監督の行動なのか、と複雑になっている。だが、掛布氏は“悪人探し”をするのではなく習志野OBとして純粋に後輩たちの戦いを応援したいし、高校野球ファンにも、ニュートラルな目線で見守って欲しい、との願いがある。習志野が優勝すれば千葉県勢としても初の快挙となる。