「別府短編映画」人気プロレスラーが主役に 第8弾は怪獣作品「大暴れしたい」
日本を代表するクリエーターが、大分県別府市を舞台にした映画を発表するシリーズ「別府短編映画制作プロジェクト」の実行委員会は、第8弾として、全日本プロレスの人気選手たちを主役に据えた怪獣作品を製作することを発表した。 主演を務めるのは、第97代、99代世界タッグ王者で、「2024プロレス大賞」最優秀タッグ賞を受けた斉藤ジュン、斉藤レイの「斉藤ブラザーズ」と、同大賞殊勲賞の安斉勇馬。それぞれ本人役としてスクリーンに登場する。監督は同プロジェクト第2弾「大怪獣ブゴン」の田口清隆。 伝説の怪獣が現れる「ブゴン」と同じ世界観を持つという別府が舞台。安斉と共に街に繰り出した斉藤兄弟は、隕石(いんせき)が降ってきたところに遭遇。奇妙な物体に寄生されてしまう。翌日、兄弟は突如として凶暴化し、安斉は街を守るために奔走する―という物語。 16日にJR別府駅周辺や同市北浜地区でクランクインし、来年6月まで撮影。26年までに公開する。市内での爆破シーンなどを予定しているという。
17日に同市のビービズリンクで製作発表があり、田口監督と主演の3人、「ブゴン」にも出演した青柳尊哉が登壇。兄のジュンが「いつか映画で大暴れしたいというのが一つの夢だった。だから最高にうれしく思っている。だが、俺たち斉藤ブラザーズ、映画に出して大丈夫なのか。機材が壊されてもどうなっても知らないから」と“マイクパフォーマンス”。 初日の撮影を終え、弟のレイは「お芝居はリングとは違う形の勝負の世界だなと思ったので、そういった緊張がありました」、安斉は「演技についての正解が分からない中での、探りながらのスタートでした」と感想を口にした。 ロケが始まるまでは「どうなるだろう」との思いがあったという田口監督は「3人のお芝居を撮影したところで、これは面白くなるぞと思いました。スタッフ一同が、ブゴンを超えるという確信を持ちました」と手応えを語った。