体にやさしい焼菓子やパンを提供「米粉のお菓子屋」祖母の思い受け継ぎ “愛される店” に《長崎》
NIB長崎国際テレビ
元保育士の女性が「安心して食べられるものを届けたい」と、パンと焼き菓子の店をオープンさせました。 食へのこだわりや、思いが詰まった商品を提供しています。
諌早市で100年以上に渡り愛されてきた「ビジネス旅館みかどや」。 その一角に先月末(9月29日)オープンしたのが…。 パンと焼き菓子の店『captif』です。
(captif 中島沙希さん) 「ここは元々 私のおばあちゃんのお店で、旅館をしていた」 中島沙希さん 25歳。 祖母・宮澤テル子さんが運営してきた老舗旅館を受け継ぎ、店を始めました。 旅館は現在、休業中です。
(captif 中島沙希さん) 「コロナやおじいちゃんが亡くなったりして、営業が難しくなってしまった。 もったいないって思って、何か活かせないか、次に繋げたいと思ったのがきっかけ」
店名の『captif』は、フランス語で「虜」という意味があります。 (captif 中島沙希さん) 「私のお菓子を食べて、ぜひ “とりこ” になってもらいたいという意味が1番ある」
店内に並ぶのは、クッキーやマフィンなど約10種類の焼き菓子や、菓子パンに総菜パン。 生地はすべて “米粉” でできています。
(captif 中島沙希さん) 「体にいい優しいお菓子で、できるだけ国産でというのを心がけて作っている」 中島さんが素材にこだわる理由は、前職での経験からでした。 (captif 中島沙希さん) 「私が前職、幼稚園の先生をしていたということもあって、特にお子さんたちにもパンやお菓子を安心して食べてもらいたいと思ったのがきっかけ」
使っている厨房も、祖母が旅館の宿泊客のために 料理を作っていた場所です。 (captif 中島沙希さん) 「おばあちゃんが思いを込めて、野菜切ったりしていた机を私がそのまま使わせてもらっている。 おばあちゃんと一緒にここで料理をしてお客さんに出していたので、台所はその思いのまま使わせてもらっている」 思いが詰まった商品はオープン初日から話題に…。 早いときには、開店1時間ほどで完売することもあります。