DeNA・中川颯、やはりスライダーこそ武器 高橋礼&与座との下手投げ組トレで再認識
DeNAは6日、仕事始めを迎え、中川颯投手(26)が神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で始動した。昨年12月に同じアンダースローの巨人・高橋礼投手(29)、西武・与座海人投手(29)と合同トレーニングに励み、武器とするスライダーの精度の高さを再認識。強みを伸ばし、希少価値の高い下手投げとして成長する。 DeNAの2025年が動き出した。中川颯は早速、球団職員らとあいさつを交わし、室内で汗を流した。5日に初詣で神奈川県の寒川神社と鶴岡八幡宮を訪れ、おみくじでそれぞれ大吉と中吉を引いたという。「結構いいことが書いてありました」と明るい表情で語った。 昨年12月には同じアンダースローの高橋、与座とともにトレーニングに励んだ。変化球を投げる際の感覚を共有し「スライダーがいいね」とほめられたという。中川颯によると、下手投げ右腕が打者を打ち取るのに最適とされる直球とスライダーの球速差は約13キロ。自身はそのデータに当てはまっており、強みを再認識する機会となった。 高橋はソフトバンク時代の2019年に12勝を挙げて新人王に輝き、与座は22年に10勝をマークした。中川颯は3歳上の先輩2人と食事もともにし「本当にいろんな話を聞けて参考になった」と振り返った。一方、特殊なアンダースローだからこそ「まねしてできるほど甘くない。主観が一番大事」と感じ取った。 昨季は先発と中継ぎで29試合に登板。救援では火消しを託されることもあり、武器のスライダーとシンカーを生かして修羅場をくぐり抜けた。高橋、与座と「長所を伸ばしていこう」と誓い合ったハマのサブマリンが、さらなる飛躍を期して得意分野を磨く。(鈴木智紘)