【不妊治療のギモン】医師に聞く「人工授精と体外受精の違い」選び方も紹介|美ST
体外受精(顕微授精)
▶︎年齢を問わず子宮・卵巣の状態が良好でない場合は即検討を 不妊治療のなかでも高度先進医療と言われるのが体外受精。卵巣から採卵を行い、いくつか取り出した卵子と精子を培養液の中で出会わせて受精の手伝いをします。その受精卵を培養液の中で育て、子宮内に移植(胚移植)して着床させる方法です。体外受精のなかでも顕微授精は細いガラス針の先端に1個の精子を入れて卵子に顕微鏡で確認しながら直接注入する方法で、精子の数が少なくても受精がしやすいのが特徴。年齢によって着床率に差があるので、40代で不妊治療を始めるなら最初から体外受精を勧められることが大半。費用はクリニックにより異なりますが1回の体外受精は保険診療で20万程度が目安に。 【体外受精 (顕微授精)が適しているのは…】 □ 35歳未満で2年以上不妊の場合 □ 36~39歳で1年以上不妊の場合 □ 40歳以上で不妊治療を開始する場合
お話を伺ったのは……
■グレイス杉山クリニック SHIBUYA院長岡田有香先生 聖路加国際病院にて不妊治療に携わる。’21年より杉山産婦人科でも不妊治療を学ぶ。卵子凍結とプレコンセプションケアに特化した診療を行う。 2024年『美ST』9月号掲載 取材/伊藤恵美