トランプ次期大統領、週内に財務長官候補者リスト絞り込みへ-関係者
大半の場合、空席となった上院議員の補欠候補を州知事が指名するが、この手続きによって共和党は数週間から数カ月にわたり何人かの議員を欠く可能性があり、政権初期における同党の法案通過やトランプ次期大統領の政治任命者を承認する能力に支障をきたす恐れがある。
人選プロセス
面接はマールアラーゴで行われる。このプロセスに詳しい複数の関係者によれば、トランプ氏は各閣僚ポストの候補者として5-8人のリストを受け取り、それぞれの人物についてパワーポイントを使ったプレゼンテーションが行われる予定という。
各候補の横には、誰が推薦したかが記されており、トランプ氏は候補者が自分の最側近らにとってどれほど重要な人物かを考慮することができる。トランプ氏の家族、献金者、元ホワイトハウス補佐官らが候補者名を提出している。
トランプ氏の広報担当カロリン・リービット氏は「次期大統領は間もなく第2次政権を担う人々の選考を開始する。これらの人選は決定次第発表される」と声明で説明した。
トランプ氏は既に、大統領選で陣営の選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏を女性初の大統領首席補佐官に起用した。ワイルズ氏は政権移行を監督し、連邦政府の約4000の政治任用職を埋めるため政権移行共同委員長のルトニック氏がまとめた数千人のリストから人選を進める見通し。
ルトニック氏は数カ月かけて議員、献金者、企業経営者、保守派指導者、元トランプ政権当局者らと面会し、トランプ氏に忠実な人物を素早く指名して政権の主要ポストに充てるためのデータベースを作成した。
ポスト争いは既に公のリークやカウンターリークの形で顕在化している。
トランプ政権1期目で米通商代表部(USTR)代表を務めたロバート・ライトハイザー氏も財務長官候補の1人だ。だが、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が最近報じたところでは、ライトハイザー氏は以前と同じ仕事をオファーされたとされる。
このプロセスに関与している一部の人々はこれについて、ライトハイザー氏を財務長官ポストから遠ざけようとする動きとみている。一方で複数の関係者によれば、トランプ氏はライトハイザー氏にUSTR代表のポストはオファーしなかったという。