売れ残った採れたて野菜を都心で販売!幼少期の辛い経験がきっかけで始まった「レスキュー直売所」
子どもの頃に経験した厳しい食事制限を原動力に、食品ロスを防ぐ取り組みを始めた株式会社コークッキング取締役COOの篠田沙織さん。 【画像】直売所で売れ残った野菜を電車で都心に運搬 「小学校2年生で急性リンパ性白血病という病気にかかり、非常に厳しい食事制限を経験しました。 そうしたことから、食品に対してすごく興味を持つようになり、食べ物が当たり前に捨てられている状態がどうしても我慢できませんでした」
輸送費もCO2も削減
「道の駅」などにある野菜の直売所。 売れ残りは生産者が引き取るため、食べきれない分は廃棄されていた。 篠田さんは2021年、直売所で売れ残った野菜を都心に運び販売する「TABETE レスキュー直売所」を始めた。 埼玉・東松山市周辺の直売所が閉店すると、売れ残った野菜を半額で購入し、電車で都心まで運搬。 埼玉県東松山から池袋までの1時間の移動は、一般車両の一角を借りることで輸送にかかる経費もCO2も削減できる。 池袋駅では学生インターンが販売を担当。 仕事帰りに採れたての野菜を直売所と同じ値段で買える。 生産者は「せっかく作った野菜を処分するのはもったいないのでありがたい」と話す。 篠田さんは「生産者や売り手の方に対して思いを持った上で消費をするのが理想。 毎日の買い物とか消費活動の中で少しずつ変えられることがあると考えているので、消費の場を提供できるようにしていきたい」と語った。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
フューチャーランナーズ~17の未来~