【アイスリボン】IWGP女子王者・岩谷麻優戦に向け、アイスリボン・藤本つかさが「家出レスラー」鑑賞。王座奪取後の野望とは…【週刊プロレス】
6月14日、女子プロレス団体「アイスリボン」の“象徴”藤本つかさが、6・23後楽園ホール大会に正式決定した「スターダム」岩谷麻優が持つIWGP女子王座挑戦に向け、岩谷の半生を映画化した「家出レスラー」を鑑賞。6月14日現在、日本で唯一「家出レスラー」を上映している宮城県大河原の映画館に車で一時間半かけてわざわざ観に行ったという藤本は「私の知らない岩谷麻優のことが思った以上に知れました」とご満悦の表情を浮かべながら、「(岩谷戦を前に)最後にやらなきゃいけないピースがそろった気がします」と6・23後楽園に視線を向けた。 【写真】藤本つかさのウエディングドレス姿
スターダムのアイコン、岩谷麻優。アイスリボンの象徴、藤本つかさ。 人材の流動化が激しい昨今の女子プロレス界において、2人は生まれ育ったリングで愚直に闘い続け、いつしか団体のシンボルのような存在になった。しかも、スターダムとアイスリボンの間には8年もの間、決して開くことのなかった扉が存在したが、スターダムの創始者ロッシー小川氏が団体を離れ、岡田太郎社長のもとスターダムが新体制になったことで禁断の扉は開かれた。スターダム5・18横浜武道館で岩谷&羽南vs藤本&中島安里紗という刺激的一戦を経て、今回の王者・岩谷vs挑戦者・藤本、IWGP女子戦が実現に至った。 2022年10月に死去した“燃える闘魂”アントニオ猪木さんが創設したIWGPの流れを汲む、IWGP女子王座は同年11月の新日本プロレス&スターダム合同興行で初代王者(KAIRI)が決まった。 だが、IWGPという偉大なタイトルの流れを汲むベルトにも関わらず、大会のメインイベントなど重要なポジションに組まれることはほとんどない。今回のアイスリボン6・23後楽園ホール大会もセミ前という位置づけ。藤本は言う、スターダムならワールド・オブ・スターダム、アイスリボンならICE×∞、それぞれの団体に最高峰王座がある以上、それらがメインに組まれるのが当たり前だと。だが藤本は、燃える闘魂由来のIWGP女子の価値も高めたいとアツく訴える。 だからこそ藤本は、ベルトを取った暁にはIWGP女子を柱に据えた独自興行の開催を提案する。独自興行で「いつ何時誰の挑戦でも受ける」を体現する闘いを重ねながら、IWGP女子王座の価値を高めていくという。 同王座は新日本プロレス並びにIWGP実行委員会の管轄下にある。仮にベルトを取ったとしても、藤本の野望はそう簡単に実現しないと思われるが、ベルト奪取の暁にはブシロードの木谷高明会長にベルト奪取の報告、さらにはIWGP女子興行開催のプレゼンをするというところまで考えているというからその発想力には頭が下がる。 だが、それもこれも岩谷に負けたら水泡に帰してしまうが、藤本は「いま身体も心も本当に調子いいんですよ。岩谷麻優に勝ちます。取りますよ、IWGP女子のベルトを」と豪語。史上初めて他団体のリングでおこなわれるIWGP女子選手権試合。果たして歴史は動くのか。2024年屈指の大一番、勝つのは王者・岩谷か、挑戦者・藤本か、はたして――。 そんな藤本との一問一答は以下の通り。