PayPayで払ってもらったはずが、女性客の「ある一言」で勘違い 被害に後悔…フリマ混雑時ならではの巧妙な手口とは?
手軽さが仇に トラブルに備えて心構えを
――キャッシュレス決済を導入してからのメリットやデメリットは? ハンドメイド作品を販売するのに沢山の方に手に取って欲しいと思い導入しました。実際に販売促進につながり、売り上げも上がりました。デメリットは今のところ特にありませんが、今回のケースで未決済後の相手側に問い合わせができるシステムがあればいいなと思いました。手軽さが仇となった体験だったなと感じています。 ――「今後は決済確認を確実に…」との思いでいらっしゃるかと。今回の出来事をふまえて同じく出店する側の方々に伝えたいことは? コロナ禍があけて昨今、イベント激戦と言われるほど各地でのイベントが増えてきました。 私自身、自己表現の一環として3年前からイベント出店を始め、模索しながらもお客様との一期一会の出会いや、主催者や他出店者との交流を大切にしながらハンドメイド出店を楽しんでおります。来場される方も、数ある出店者の中から足を止めていたただき「作品の価値=自分の価値」にお金を払ってくださるのだと感じています。 そんな中であっても、モラルに欠けた行動をされるお客様はいるのだと今回反省しました。きっと、これからイベントへの出店やキャッシュレス決済導入を考えておられる方もいらっしゃるかと思います。あらかじめ、トラブルがあった場合の心構えであったり、解決策を考えておいた方が良いと思いました。私も今回のトラブルをふまえた上で、これからも楽しくイベント出店を続けていきたいと考えています。 ◇ ◇ 今回の投稿に、「決済確認大事ですね」「こういうのを見ると現金のみがいいって思ってしまいますね」「『ごめん!支払い忘れてた!』と戻って来て下さいました。私も受領したかわすれていたので割引券差し上げました」と、ハンドメイド作品を販売している方やフードトラックを運営している方からのコメントも寄せられていました。 キャッシュレス決済の場合、私たち買う側も、金額を聞いて(レジの数字を見て)、自分で打ちこんで、その金額を店員さんに見せて…としっかり確認しながら支払いボタンをタップすることが当たり前だと思っていましたが、この利便性やポイント還元キャンペーンを利用して悪事を働く人がいることに驚きました。 現在、該当のキャンペーンは終了はしているものの、「PayPay」で支払ったふりをして相手に「音が聞こえなかっただけでは」と嘘をついた人のエピソードがSNSに投稿され、嘘の決済音を鳴らす人もいて事件になったこともありました。相手にはメールが届くので、支払ったかどうかが即判明することをお忘れなきように。故意に払わなかった場合は「詐欺罪」に該当し、警察庁に被害届が提出されるべき犯罪です。 フリマやハンドメイドフェスなどのイベントは出店者の方や作家さんと直接対話しながら買い物ができるとてもワクワクする場所。身軽に動けるキャッシュレス決済の活用頻度もますます増えていきそうです。モラルを持って楽しく買い物したいものですね。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)
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