丸美屋vsヤマモリ 秋に食べたい「釜めしのもと」コスパ&味を比較【買うならどっち】
【買うならどっち? 独自目線でジャッジ】 釜めしのもと編 ◇ ◇ ◇ 秋の気配を感じるようになりました。スーパーには炊き込みご飯、釜飯の材料が並び始めました。とはいえ、お米はまだ高いですね。そのうえ、炊き込みご飯は、しいたけ、たけのこなど旬の食材と一緒に炊き込みますので、とてもぜいたく品かもしれませんね。そんな中、炊き込みご飯のもとはありがたいです。 妻には負担「献立づくり」はAIに相談で楽チン 夫が分担すべき“隠れ家事”はこんなに 今回は丸美屋「とり釜めしの素」とヤマモリ「地鶏 釜めしの素」を比較します。MBA(経営学修士)を保有している私は市場規模が気になります。「釜めしのもと・炊き込みご飯」の市場規模は2021年で約200億円です。そのうち、丸美屋は約28%、ヤマモリは約14%のシェアを占め、1位、2位となっています。 コロナ禍で、手の凝った料理をする人が増え、売り上げは増えていたのですが、このところ原材料が軒並み値上げされています。秋は短いし、すぐ鍋に移るでしょう。販売促進費も抑えられているし、高いお米よりも麺類に移行する家庭も多く、この秋の売り上げはそんなに増えないのでは……。まあ、人のことを心配するよりも、自分のことを心配しなきゃ。どっちがお得なのでしょう。 2つは同じくらいの大きさの箱に入っています。ヤマモリは1箱215グラム、丸美屋は134グラムです。丸美屋の方が縦に長いですが、よく見てみるとヤマモリの方が厚さがありますね。タレがたくさん入っているようです。値段は両方とも218円(税別)です。 どちらも炊飯器の中にお米を3合入れて、いつもと同じように水を入れ、それに、こちらの炊き込みご飯のもとを入れます。 なんだかヤマモリはタレも入っているのでべちゃべちゃ。野菜が少なく、鶏肉とごぼうが目立ちます。丸美屋はしいたけの黒い色が多く見えます。醤油などの味を染み込ませているのか色が濃いです。 炊いている間に栄養成分などを比較してみます。まず、アレルギー物質。ヤマモリは小麦だけの記載ですが、丸美屋は、小麦、大豆、鶏肉、豚肉です。 原材料は、にんじん、たけのこ、しいたけは同じ。ヤマモリは、加えて、ごぼうも入ってます。鶏肉のうち地鶏が50%。これを売りにしているようです。 丸美屋はワラビも入っています。他に鶏肉、醤油など。 ■しいたけと鶏の対決か? さて、炊きあがりです。丸美屋はやはり、しいたけが目立つだけあって、しいたけと醤油の味がします。こちらの方が食材に味が染み込んでいますが、どちらも正直、先日、日本食レストランで食べた味と比べるとかなわないです。しいたけが好きか、鶏肉が好きかの違いでしょう。 やっぱりイチから手料理するべきでしょうか。いや。余った時にご飯だけですと冷蔵庫に入れても数日もちますし、冷や飯は便秘にもいいとか。まぜご飯は、手間もかかり大変です……。 (柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)