【毎日書評】繊細な人はどうすれば疲れにくくなるか?その特性をうまく活かすヒント
似ているようでまったく違う「共感」と「同調」
繊細な人には共感性が高いという特徴がありますが、ただ共感性が高いだけならさほどのストレスを感じないはず。 しかし、そこで見逃すべきでないのが、共感と似た「同調」という概念。先ほど、「エンパスさんは、人から感じたエネルギーを吸い込んでしまう」という表現がありましたが、その際に怒っている現象が「同調」なのだそうです。 たとえば、あなた自身が、美しい湧き水のようなエネルギーだとします。そんなあなたの目の前に、オレンジジュースがあったとします。その際、共感が強いだけならオレンジジュースを見ても「オレンジ色が綺麗で、濃厚で、とても美味しそう」と感じるだけです。 しかし、同調が強い場合は、目の前のエネルギーを自分の中に取り込んでしまうため、「あ、オレンジジュースだ……」と感じた瞬間、あなた自身の波長もオレンジ色の波長と同調してしまうのです。そして同調すると一気にそのオレンジ色のエネルギーがあなたの中に流れ込んできてしまいます。(18~19ページより) エンパスさんはエネルギー帯が透明である傾向があり、だからこそ何色にも染まりやすいのだと著者は述べています。 エネルギーとか波長などといわれると若干の戸惑いも感じますが、つまりはそうした「変化しやすい心」を上手に操れるようになれば、やがて繊細さをプラスの方向に活かせるようになるということなのかもしれません。(18ページより) こうした基本を踏まえたうえで、以後の章では著者は提唱する「エンパシー・メソッド」がわかりやすく解説されていきます。繊細すぎる自分をなんとかしたいと感じている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: フォレスト出版
印南敦史