週末は“プレーヤー”が観戦できない。Jリーグの平日開催の価値を見直すべきだ
良質で引き締まった攻防が繰り広げられた
浦和対広島の一戦をはじめ、スタジアムでしか味わえないものが無数にある。もっと関心を持ってもらうための工夫が必要だ。(C)SOCCER DIGEST
東川口駅はホームに整列するどころか居場所を確保するのも難しい大混雑で、やがて入場規制がアナウンスされた。ここから埼玉スタジアム最寄りの浦和美園までは一駅なのだが、沿線事故による遅延で車内は通勤ラッシュ並みのすし詰め状態になり、心身ともに疲弊して目的地へ辿り着いた。 だが肝心のスタジアムは、息苦しかった電車内が嘘のように、メインとバック両スタンドには空席が目立つ。水曜日の夜7時半キックオフ。アジア王者が昨年3位の好敵手を迎え撃つカードの観客動員は2万266人と発表された。もっとも昨年浦和はホーム17試合で平均2万3617人の集客を記録してリーグ首位だったので、平日のナイトマッチとしては「善戦」と見ることもできる。 試合そのものは良質で引き締まった攻防が繰り広げられた。浦和のマチェイ・スコルジャ監督は「広島の武器は、厳しい切り替えとプレッシング」と見て、前半はGK西川周作を
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