「光る君へ」屈指の名シーンは「見上愛」演じる彰子の告白 道長の結婚戦略で気になる「世界の近親婚」事情
12月15日に最終回を迎えるNHK大河ドラマ「光る君へ」。ヒロインの吉高由里子(36)演じるまひろ/紫式部と柄本佑(37)演じる藤原道長との切ないラブストーリーやスリリングな宮廷での権力闘争を描いた本作は、これまで大河の見せ場だった合戦シーンがない代わりに「ラブ要素」を売りにする新たな試みが評価されている。視聴率は歴代ワースト2位になりそうだと報じられているが、業界内からは「大健闘」の声も聞かれる。 【写真】「まひろ(吉高由里子)」との対峙シーンが話題となった個性派女優はこちら 終盤のクライマックスとなったのが、11月17日の第44回「望月の夜」。道長の娘である見上愛(24)演じる彰子(あきこ)、倉沢杏菜(19)演じる妍子(きよこ)、佐月絵美(20)演じる威子(たけこ)がそれぞれ太皇太后、皇太后、中宮という后位を独占。「一家立三后(いっかりつさんごう)」を成し遂げた道長が、「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば」と和歌を詠む有名なシーンが描かれ、大きな反響を呼んだ。 「光る君へ」にとっての“合戦”に当たるのが“結婚”。登場人物が「藤原」だらけで血縁関係も複雑なため、相関図をチェックしながら視聴した人も多かったのではないか。そんな中でも群を抜いた存在感を見せつけていたのが見上だった。 入内から8年もの間、一条天皇から見向きもされず、終始、ぼんやりした表情を浮かべてばかりだったが、第35回で「お上、お慕いしております!」と直球告白したシーンは、「一途な思いに泣けた」「渾身の演技」と視聴者の涙を誘い、作中屈指の名場面とされている。 倉沢についても遠慮のない物言いと自由気ままな行動が目を引き、不満げに唇をとがらす姿が“ぷんぷん妍子様”と話題に。佐月に関してはそこまで登場回数は多くなかったものの、今夏に放送された「量産型リコ‐最後のプラモ女子の人生組み立て記‐」(テレビ東京系)では主演の乃木坂46・与田祐希演じる主人公の妹役をオーディションで勝ち取るなど、今後の活躍が楽しみな存在で、大河出演でさらにステップアップしていきそうだ。 一方、同回で驚きの声が上がったのが、19歳の威子が9歳年下の後一条天皇に嫁がされたことだった。これにはSNS上でも、 <叔母と甥が結婚なんて当時の人々は違和感を覚えなかったの?> <9歳差の甥と結婚する女性の気持ちを想像すると、複雑な思いがこみ上げる> <道長からしたら娘を孫に嫁がせたってことでしょ? 娘たちは家の栄華のための道具でしかなかったということね> などの声が上がった。