“すべては眠りのため”ホテル「レム」に見る本気度 発祥は日本、加速する「進化系ビジネスホテル」
ホテルで働いた経験のない人も多く応募しており、やる気のある人はどんどん実力をつけていきます。例えば、「入社1年目だからこの仕事はまだ早い」ではなく、「やってごらん」というスタンスです。 仲間の能力を未来進行形で捉え、今の実力ではなく、未来に向けてどのように伸びていくかを見据え、チャンスを与える方針です。 入社3年目で年商20億円のホテルのヘッドを担っている社員も生まれています。やる気のあるスタッフには、細分化された業務ではなく、まずは1店舗の経営全体を、さらにチェーン経営を担わせています。
人事評価には大枠の定義はありますが、スタッフが評価する仕組みも取り入れています。 カンデオのフィロソフィーである「仲間のために頑張れるか」「人間としてあるべき姿でいこう(道徳心に基づいて行動できるか)」を体現できる人材であれば、たとえ目立たなくても仲間が推薦状を出してくれます。 逆にプレゼン上手で私心にまみれているようなタイプには、出直すよう説いているそうです。
林田 研二 :株式会社オータパブリケイションズ執行役員/月刊HOTERES編集長