「12月になったら…だと遅い!」片付けのプロに聞いた、今のうちに掃除しておくべき場所
(2)アイテムを季節ごとに入れ替える
洋服と同じように、キッチンにあるアイテムも季節によって入れ替えると使いやすくなります。例えば、棚の奥の方に押し込みがちなホットプレート。使うときはいろいろモノをどかして取り出し、しまうのも大変という方は多いのではないでしょうか。パーティーや年末年始にも活躍するアイテムなので、冬の間は準備しやすいリビングに住所を作って収納してみませんか? すぐに取り出せる場所だと子どもがお手伝いしやすく、ママがキッチンで食材を準備しているときにテーブルに出しておいてもらえます。パーティーのときには、ゲストに準備や片づけをお願いすることもできます。 ほかにも土鍋やカセットコンロ、フォンデュポットなどの冬ならではのアイテムは、「衣替え」のように使いやすい場所に入れ替えておきましょう。普段から収納場所に対して8割ほどの収納にしておけば、スペースに余裕があるので入れ替えもスムーズにできます。 また、年末年始には年越しそば、おせち料理、鏡餅など伝統的な「食」があります。お雑煮は地域によって特色があり、家庭ごとに味が異なるのもおもしろいもの。お正月らしい華やかな食器や重箱、祝い箸などを入れ替え、日本の食文化に触れて楽しみながら、子どもと一緒に準備をするのもいいですね。
(3)冷蔵庫の中はスマートに整理
クリスマスパーティーにつきもののケーキは、冷蔵庫に保管するときに場所を取る食べ物です。当日に準備する場合、大きな箱を入れられるように、冷蔵庫の中をスッキリと片づけておきましょう。また、パーティーに来てくれるゲストの中には、手土産を持ってきてくれる人もいます。冷蔵保存が必要な食べ物だったときのことも考えて、冷蔵庫の中はできるだけ空間をあけておいてください。 冷蔵庫の中は、普段から詰め込み過ぎない方がおすすめです。中が見渡しやすく、冷えやすくなって節電にもつながります。 パーティー中は、ゲストが「ちょっと冷蔵庫開けるね」ということはよくあること。追加のドリンクなどは取り出しやすい場所にしまっておき、事前に誰に見られてもいいように片づけておきます。 冷蔵庫の中のモノの場所はきちんと把握しておきましょう。例えば「ジャムはどこにある?」と聞かれたとき、「冷蔵庫を開けて左のポケットの中だよ」とすぐに答えられると、2人でキッチンに行くような手間がかからなくてすみます。食材がダメになっていないか、チェックも忘れずに。たまにしか使わないような調味料は、賞味期限にも気をつけてください。 ゲストもパーティーの準備から関わっていると、しまう場所がわかっているので終わってからの片づけもみんなでスムーズに進みます。場を提供してくれた人が全部の後片づけを負担するとゲストも心苦しいので、最初から最後までをイベント化してみんなでパーティーを楽しみましょう。
【PROFILE】西崎彩智
1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。