出産する病院も特定され──川崎希が対峙したネット中傷、それでもSNSをやめない理由
「マナーのない書き込みや嫌がらせは罰せられるもの」
川崎は書き込みをした人物を特定することで、嫌がらせを終わらせた。しかし世の中には、ネットの誹謗中傷で苦しんでいる人たちが後を絶たない。自身の経験から、このSNS社会に対して何か提言があるとしたら? 「そうですね。匿名のアカウントを何個も作ることができるのが、よくないのかなと思っているんです。情報開示請求には裁判費用もかかるし、けっこう大変だったので、もう少し警察の人にも動いてもらいやすい情報管理がなされるといいのかな、と。ハードルは高いと思いますけど……」 実際、裁判費用は、ほとんど回収できなかった。SNSの誹謗中傷の書き込みで罪に問われるのは、名誉毀損罪、侮辱罪、脅迫罪など。いずれの罪も罰金は数十万円程度。
「結局、裁判には勝っても費用の回収にすらならないんですよね。社会的な責任を自覚させることと、今後の抑止力として……という感じで。ただ、私たち家族にとっては、この裁判は意味のあるものだったと思います。この出来事を通して、マナーのない書き込みや嫌がらせは罰せられるものだという事実を多くの人に知ってもらいたい」 裁判を経て、ますます活発にSNSを利用している川崎。 「もうあまり嫌がらせみたいなのは来ないんですけど、アレクの浮気相手の友達から連絡が来たりすることはあります。『私の友達とアレクは浮気してますよ、このアカウントです』とか教えてくれたりするので、そこは便利だなと思ってます(笑)」
アレクは「直せるレベルじゃない浮気癖」
「(アレクは)直せるレベルじゃない浮気癖なんですよ。でも、前よりは減っている感じ。徐々に減らしていけたらいいかな、と思っています」 おっとりと、飄々と、そう語る川崎。優しい笑顔にある種のすごみを感じる。隣でアレクサンダーが苦笑いしている。 結婚して8年。夫婦げんかをすることはあるのだろうか。 「私が爆発して、アレクを叱って、たまにアレクも逆ギレしてくることもありますけど、そうなったら私が何億倍に返してキレて、最後にアレクが『逆ギレしてすみませんでした』って謝って終わり、というパターンですかね。私も爆発しきって、ブログに書きつづったりしたら、もう気持ちが発散されて、前を向いていられます。ね、アレク、だいたいそうだよね」 「うん。いつもその日には謝るよ。いつか絶対に逃げてやろうと思ってる。だってランニングにも行けないんだもん」とアレクサンダー。 「今はランニングもNGにしています。前はジムにも行かせていたんですけど、そう言って浮気していたので。5分、10分でも危ない。コンビニでも心配です」