出産する病院も特定され──川崎希が対峙したネット中傷、それでもSNSをやめない理由
アイドルから実業家へ華麗なる転身を遂げた、元AKB48の川崎希。夫は“一流のヒモ”で知られるモデルのアレクサンダー。SNSで公開しているゴージャスライフが注目の的だが、誹謗中傷を繰り返したネット民を相手取り、法的措置を取ったこともある。裁判を決意させた恐怖体験、それでもSNSをやめない理由、独自の家族観など、すべてを川崎希がざっくばらんに語った。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
ブログでは「いつでも変化を見せていきたい」
「高校生の頃から“社長”に憧れていました。何の会社かはまだあまり考えてなかったんですけど、当時ホリエモンさんがテレビによく出ていた頃で、メディアに出る社長のほうが有利なんだろうな、と思いました。だからまずは芸能界に入ったんです」 初期メンバーだったAKB48の卒業翌日に起業したという川崎。現在はアパレルブランドの代表、デザイナーである。 豪邸、高級外車、ブランド服に身を包んだ子どもたちなど、華やかな暮らしぶりをSNSで公表する日々。アメーバブログは芸能人・有名人カテゴリでトップ30入りしている。プライバシーの侵害や炎上を避けるためにSNSの露出を控えめにする芸能人も多いなか、そのオープンなスタイルは際立つ。
10カ月になる娘と、シッター役として夫のアレクサンダーを伴い、撮影スタジオに現れた日も、ヘアメイクを進めながらパパッとブログを更新した。写真とともに短文を、思いついたら日に何度も更新するのが川崎流だ。ブログを始めたのは芸能人の中でも早く、アメブロは13年続いている。もともとは、人数の多いアイドルグループで抜きんでるためだった。 「更新が頻繁なのは、せっかくブログを見にきてもらったのにずっと同じ記事のままってつまらないんじゃないかなと思って。いつでも変化がある状態を見せていきたい。内容も、最初は仕事のことだけだったんですけど、もっと面白くならないかな、と思って、プライベートを露出するようになりました。タイトルはあまり大げさにしないようにしています。すごく引きのあるタイトルなのに読んだら大したことない、とかだと、ガッカリするじゃないですか」 「前は自分の動きをリアルタイムで全部書いてました。例えば、『表参道で打ち合わせだよ!』とか。そうすると、毎回その場まで会いに来てくれる人がいたりして。子どもが生まれてからは、ちょっと時差をつけて公開するようになりました」 注目されるほどにアンチも増え、匿名掲示板では川崎への罵詈雑言が書きつづられた。 「嫌がらせの言葉はDMでも来ましたし、掲示板で盛り上がった悪口の記録を貼り付けて送ってくる人もいました」