1皿200円~! 小皿つまみ豊富で、女性一人でも居心地のいい東京・根津の自然派ワインバー
アチャールに合わせたいのは、イタリア・シチリア州の土着品種ペリコーネを使った赤ワイン。「アミラスではイタリアの土着品種もよく出しています。こちらは土の風味が少しある、エレガントな赤ワインです。2017年ヴィンテージなので、こなれた味になっています。アチャールが繊細な味なので、濃い赤ワインではなく軽いタッチのものがよく合います」と加藤さん。シルキーで余韻が長いワインを堪能できるペアリングだった。
加藤さんの「私が恋した自然派ワイン」
加藤さんが恋したワインは、自然派ワインの自由で皮肉の利いたところに惚れたフランスの赤ワインを紹介してくれた。
「飲食店で働き始めた頃にソムリエの先輩から教えてもらったワインです。パタポンは、逆さジョウゴを被っている皮肉めいた表情のおじさんラベルがインパクト大。これは生産者クリスチャン自身の姿で、当時どこにもないワインを造ったらフランスのワイン法AOCで認められなかったことから、フランスで変わり者を意味する逆さジョウゴを被っている様子です。 そのエピソードを聞いて、世の中の常識じゃなくて自分の常識でおいしいものを造る姿勢に惹かれ、自然派ワインを造る人をかっこいいと思うきっかけになりました。味わい的にも、体の中にするすると入っていく心地よさがあります。自然派ワインを最初に飲む一本としてもおすすめです」
アミラスではイタリアを中心にフランスやオーストリアなどの自然派ワインが楽しめる。なかでもおすすめなのがイタリアの土着品種を使ったワイン。「知らないワインを飲んでいろいろな魅力を発見してほしいと思っています。全体的に初心者の方にも飲みやすい染み渡る系のワインが多いので、いろいろ試してほしいですね」と加藤さん。運が良ければ、店で寝かせた飲み頃やバックヴィンテージのワインが放出されることもある。グラスワイン(900~1,500円)が多く20種類ほど用意され、リクエストがあればボトルワイン(6,500~10,000円)も100種類ある。加藤さんがおすすめのワインコース(3種3,000円、5種5,000円)もあるので、迷ったらこちらを頼んでみよう。