6年かけてつかんだ初のリーグ制覇!「“SWHの時代”をつくっていきたい」エース・江川涼が描く未来図|フットサル
【女子Fリーグ】フウガドールすみだレディース 4-5 SWHレディース西宮(12月15日/セーレン・ドリームアリーナ) 【画像】女子Fリーグ 2024-2025の年間MVP&ベスト5 12月15日、セーレン・ドリームアリーナにて日本女子フットサルリーグ2024-2025(女子Fリーグ)の第16節が行われ、フウガドールすみだレディースとSWHレディース西宮が対戦。5-4で西宮が勝利し、クラブ史上初のリーグ優勝を成し遂げた。 女子Fリーグで通算8年目を迎えた江川涼が、初のリーグタイトルを手にした。 2019-2020シーズン、浦安から当時関西リーグに加盟していた西宮への移籍を決断し、6年がかりでつかんだ“女王の座”。 遠回りをしたかもしれない。 それでも西宮で戦うことにこだわり続け、「最高です」と話すエースの表情からは、この上ない達成感が伺える。 自身にとっても大きな目標を叶えた江川が、率直な思いと今後目指したい「西宮の未来」を語った。
最後は自分たちのフットサルで勝つことができた
──優勝おめでとうございます!少しハラハラの最終戦になりましたが、振り返って。 ありがとうございます! 2得点していい流れが来ているなと少しほっとしてしまったのですが、そのあと4失点して、内心はすごく焦っていました。 ただ、「まだ半分あるから大丈夫」と心を落ち着かせて第2ピリオドに臨み、(斉下)遼音とナギ(中田凪咲)が決めてくれたおかげで勝つことができました。おそらく、一つの試合を楽しむお客さん目線からだと熱くて面白い試合だったと思うんですが、自分たちとしてはもっと優位には進められたはずだったし、課題が残る試合にはなりました。 ──それでも、この優勝が決まる試合でしっかりゴールを決めて見せましたね。 あの時間帯は普通に自分たちのフットサルができていて、空いたところに網城(安奈)選手がいいパスをくれて、うまく合わせることができました。チームを楽にさせてあげれるような時間帯で追加点を取れたので、そこは良かったです。 ──一方で、いつもの西宮であれば見られないミスもあったかと思います。やはり、プレッシャーを感じていたのでしょうか? すみだの特徴であるロングボールを多用する戦術は、この1カ月で入念に対策をしていたのでしっかり対応できていました。でも逆にそれ以外の部分で、ミスが多くなってしまいました。 私が出ていた時のトランジションからの失点や、3失点目のセットプレーの対応は自分たちの詰めの甘さが出ていたと思います。相手のやり方どうこうではなく、自分たちのプレーをできなかったからああいう展開になってしまったので、そこは反省しないといけません。 ──普段から時には厳しい言葉もかけるタイプだと思います。ハーフタイムはなにかチームに向けて話をしましたか? 結局どのセットでも失点してしまったのですが、サードセットの選手が出ている間に2失点してしまったのもあり、チームの雰囲気が少し落ちてしまっていました。このままだと、第2ピリオドも相手のペースで押し込まれてしまうと思ったので、ハーフタイムは、とにかく「大丈夫」と。 自分も含めもう一度全員の士気を高めるために、ポジティブな声かけを心がけていました。 ──第2ピリオドは少し西宮もロングボールを使いながら、落ち着いて試合を進めていましたね。 自分たちも練習でロングボールをGKに蹴ってもらって、前線が競る練習をいつもよりも力を入れて取り組んでいました。ハーフタイムにも監督から、「ナギが蹴ったら、待ち合わせはゴール前」という話もあったので、私もとりあえずゴール前に立っていよう、と。ゴールのシーンも、相手のGKが私を警戒して前に出ていたから後ろが空いたので、少しは役に立てたかなと思っています(笑)。 そのあとはすみだの体力が落ちてきたのも感じていたので、インプレー中はパスをつなぐフットサルに戻し、もっと疲れさせて点を取ろうというイメージでした。割り切った部分もありますが、最後は自分たちのフットサルをして勝つことができたので、第2ピリオドはいい戦い方ができたなと思います。