石破総理「令和の列島改造」表明 若手職員“2拠点活動”支援 政府機関の地方移転も
少数与党という逆境のなか、新年を迎えた石破茂総理大臣。年頭会見で「令和の列島改造」と題して政府機関の地方移転を進める方針を打ち出しました。 【画像】“大連立”石破総理の真意は?
■若手職員“2拠点活動”支援
毎年恒例となっている、現職総理の伊勢神宮への参拝。あいにくの雨に、何を感じたのでしょうか? 石破総理は去年末、「普通の大臣の何倍もしんどい。新聞を読んでも誰も褒めてくれない。ネットを見れば本当に悲しくなるし、寝る時間もほとんどない」とぼやいていました。 6日は、一緒に記念撮影した子どもたち一人ひとりと笑顔で握手し、手を振って別れました。 その後、臨んだ年頭の記者会見。石破総理が打ち出したのは、こんなキーワードでした。 石破総理 「いわば『令和の列島改造』として大胆な変革を起こしてまいります」 「令和の列島改造」。東京の一極集中を見直すため、中央省庁を地方へ移転させることなどを進めるといいます。 石破総理 「まずは官が一歩先に出るべきだと考えております。新たに創設を目指しております防災庁も含め政府機関の地方移転、国内最適立地を強力に推進してまいります」 政府の若手職員に対して、東京と地方の2拠点活動を支援する制度を新たに設ける考えを明らかにしました。 地方での創業や、企業の本社機能の移転を後押しする環境整備も積極的に進めるということです。 石破総理 「これを成功させなければ日本に将来はない。そういう危機感を強く持って、『令和の日本列島改造』を進めてまいります」
■“大連立”石破総理の真意は?
30年ぶりに少数与党となって迎える通常国会。石破総理は、野党にも責任の共有を求めました。 石破総理 「党派を超えた合意形成を図るためには、野党の皆様方にも、これまで以上に責任を共有していただくことが求められていると存じます」 一方、総理自身が元日放送のラジオ番組で、野党との大連立を「選択肢としてある」と述べた真意については、こう述べました。 石破総理 「今の時点で連立というものを考えているわけではございません。大連立を考えているわけでもございません。昨年末、私はそのようなことを1回も言ったことがない。『そういう可能性はありますよね』ということを申し上げただけ」 会見では感極まったのか、言葉に詰まるような場面もありました。 石破総理 「平和と安全・安心を大前提とした楽しい日本…活力ある日本…そういうようになることを念じ、それを国民の皆様とともに、つくり上げていくと信じたい。このように考えておる次第でございます」 (「グッド!モーニング」2025年1月7日放送分より)
テレビ朝日