【台風情報】まもなく台風20号(チャーミー)発生へ 西に進んで南シナ海に進んだあと東にUターン?日本列島に影響は 別の雲のまとまりも存在 アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【31日までの雨・風シミュレーション】
また台風20号の東にある別の雲域について「97W」として黄色い丸で示されていますが監視対象となっています。JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると24時間以内に定めた基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性が高いことを示しています。 LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み アメリカ海洋大気庁(NOAA) アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 台風20号の進路は気象庁やアメリカ軍と同じように西寄りへと進む予想です。 またアメリカ軍が「97W」として黄色い丸で示していた雲域についても進路予想を発表しています。こちらはそれほど発達しない予想となっていますが、まだ予報にかなりバラツキがみられます。 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報の結果です。こちらも日本やアメリカの予想と同様に西寄りへと進んだあとに最後に向きが東寄りへと変わる可能性が示されています。 当初は日本やヨーロッパモデルの予想では台風20号は北上して南西諸島方面へと進む可能性を示すデータもありましたが、21日夜の時点では、日本・アメリカ・ヨーロッパの予報機関ともに西寄りへと進んで南シナ海方面に進む予想でそろっています。 これまで見てきた中では、南シナ海まで進んで向きを東に変え、その後温帯低気圧となって日本列島に影響を与える可能性はありそうですが、フィリピンの東海上から北上して台風のまま日本列島に直接的な影響を与える可能性はなさそうな予想となっています。
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。 ■台風20号は10月2個目の台風に 平年なら10月に3個以上発生 平年の値でみると、台風シーズンのピークは8月から9月ですが、10月でも発生個数は7月と同じくらいの個数があります。10月の平均発生個数は3.4個で、日本列島に接近する個数は1.7個となっています。
中国放送