セブン-イレブンの「ソーセージおにぎり」は飲んだ後に食べながら帰るのが格別なワケ
作家の柚木麻子さん、お笑い芸人の鈴木もぐらさん、ミュージシャンのDJみそしるとMCごはんさん、シンガーソングライターの柴田聡子さんにおにぎりの思い出を教えてもらいました。
1. 作家・柚木朝子/作家デビュー時も、産後のつらいときも支えてくれた味。
握り方がすごいのか、夫の母が作るおにぎりがめちゃくちゃおいしい。それも、ミートソースパスタとセットで出してくれるんです。この組み合わせに最初は驚きましたけど、合わないわけがないですよね。それにパワーが湧いてくるんです。小説家デビューしたばかりで不安になっていたときも、このセットを食べながら、がむしゃらに執筆しました。私が作家としてスタートダッシュを決められたのは、完全に義母のおかげ。産後もたくさん食べさせてもらいました。見よう見真似で私も作るようになりましたが、義母の味にはまだかなわないです。
柚木麻子・作家
ゆずき・あさこ/『終点のあの子』でデビュー。『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。竹中夏海、ゆっきゅんとPodcast番組『Y2K新書』を配信中。新刊は『あいにくあんたのためじゃない』
2. お笑い芸人・鈴木もぐら/「俺、何年食べ続けてるんだろ」。当時の記憶が押し寄せてくる
7歳の頃に、離れて暮らす父親からもらった1,000 円で〈セブン- イレブン〉のソーセージおにぎりを買って食べたら「マヨ、うめー!」って、興奮しちゃって。それからもう20 年以上、これ一筋。結構な頻度で食べてます。お酒を飲んだ後食べながら歩いて帰るのが、またいいんですよ。
鈴木もぐら・お笑い芸人
すずき・もぐら/2012年に水川かたまりと「空気階段」を結成。「キングオブコント2021」王者。全国11 カ所で29公演を行う、第7 回単独公演「ひかり」が5月8日から開催。
3. ミュージシャン・DJみそしるとMCごはん/愛情もご飯もぎっしり詰まっているから自然と元気をもらえる
納得のいく音楽が作れなかったり、ライブが不安だったりすると、態度に出ちゃうんです。私が家でしょぼくれているのを見た夫が「DJみそしるとMCごはんって名前なんだから、たくさん食べなきゃ」ってとんでもなく大きなおにぎりを作ってくれて。夫の生まれ故郷である新潟のお米に、冷蔵庫に入っているご飯のおともを3 種類ぐらい入れた、「これ、お漬け物石!?」って笑っちゃうくらいのサイズ。私は元気がないときは少食ぶるクセがあるので、受け取ったときは「こんなに食べられないよ」と弱気だったんですが、これが不思議なものでペロリと完食できました。 これを機に「おにぎりは人に握ってもらったものを食べるとガツンと気分が上向く」ことに気づいて味をしめまして、調子が出ないときには毎回リクエストするように。この大きくて重量感のあるおにぎりが、お守りのような存在になっています。