注目の“カウボーイ・コア”は1点投入が鍵【2024年春夏トレンド】
アメリカ西部開拓時代のムードを帯びた、“カウボーイ・コア”のトレンドが盛り上がってきました。火付け役は、シンガーのビヨンセ(Beyonce)。アルバムジャケットやワールドツアー、グラミー賞授賞式でのスタイルが注目を集めました。カウボーイハットやフリンジ、ウエスタンブーツなどの象徴アイテムがワイルドなイメージを引き立てます。この流れは秋以降もさらに盛り上がる気配。夏のうちから手なずけておいて、秋冬に備えるのがよさそうです。 【画像】注目の“カウボーイ・コア”は1点投入が鍵【2024年春夏トレンド】
原型はカウボーイですが、今はライトな取り入れ方が主流。例えば「アール サーティーン(R13)」は、ワークウエア風のシャツとデニムのミニスカートで構成しました。ニーハイブーツはほんのりウエスタン調で、イヤリングとネックレスにも同様のテイストがうかがえます。コテコテになりすぎないので、自己流のアレンジがしやすいトレンドです。今回は、国内外のランウエイルックから、カウボーイならぬ“カウガール”テイストの扱い方をご案内します。
グラマラスな大人カウガール
今季のカウガールは、ウエスタン色が濃すぎない程々のさじ加減が肝心です。基本は“1点投入”。ハットは顔周りの目立つポジションなので、1点でもしっかりムードを演出できます。
「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、テンガロンハットでカウガールを押し出しました。残りをグラマラスなアイテムで固めるのが、今年らしいまとめ方。ゴールドのスカートとベルトが“カウレディー”への格上げ効果を発揮。ブラックのシャツがハットと調和しています。
フリンジとユーズド感の協奏
カウガールの雰囲気を醸し出すディテールの代表格といえば、フリンジ。馬のたてがみのような見え具合が、ウエスタン気分を呼び込みます。
オーバーサイズのアウターをミニワンピースのように着こなしたのは、「コーチ(COACH)」。両袖に配した長めのフリンジが、動きを加えています。古着のような風合いが、ヘビーデューティーなたたずまい。ブーツもほのかにウエスタン調で、白の小ぶりなバッグでうまくムードをずらしています。