恐怖が迫る連続強盗…「生き残れる可能性が高い家」の特徴と、いざという時に「武器になる“10の日用品”」を解説
消火器の場合は、犯人の体に粉が大量につくことで追跡のためのカラーボールの役割にもなるだろう。また、それ自体にも重量があるので、打撃用の道具として使用することもできる。 よく護身用に使う催涙スプレーは、襲いかかってきた相手に噴射するなら有効だが、自分や周りの家族にも被害が及んだり、距離がある場合にはあまり効果がなかったりするので、こちらも取り扱いには注意したい。 ■武器は相手を攻撃することを目的としない
家の中にあるものでも、意外と武器に代用できるものがたくさんあることがわかる。いま一度、家の中を見渡して、使えるものがあるか確認しておこう。 ただし、何度も書いたように、犯人の目に留まりやすい場所やあからさまな場所には置かず、家族がいる場合は、身内のみで場所や使い方を共有しておいたほうがいい。 そしてこれが一番大切なのだが、武器を使う際は相手を攻撃することを目的とせず、家族や自分の安全を確保するために一時的に時間を稼ぐためのものだと認識すること。
特に高齢者の場合、強盗犯に襲われたら、武器で撃退することよりも逃げることを優先に考え、万が一、捕らえられてしまったら、命を守るためにも、金のある場所やキャッシュカードの暗証番号などは伝えるべきだ。 どの年代であっても、可能ならば逃げることが、最も「生き残る可能性が高まる」方法だからである。
松丸 俊彦 :セキュリティコンサルタント