《ブラジル》観光ガイド=ウバツーバとアンシェタ島=南国の美しい自然を堪能
【FUNDAÇÃO PROJETO TAMAR UBATUBA - SP】
プロジェクト・タマルは、ウミガメ保護の啓蒙活動をするNPO。ウミガメを飼育する施設で生態を観察して理解を深め、漁業によるウミガメ捕食の影響を軽減することを主な目的に啓蒙活動をしている。 世界に7種いる海亀のうち5種がブラジルにおり、入り口すぐの飼育水槽にいるTartaruga-de-pente種は28歳で180キロ。ガイドによれば「100歳まで生きる」とのこと。肺呼吸するので定期的に水面に顔を出すが、体をゆっくり動かして心拍を最低限まで抑えることができ、心臓の鼓動を1分間に1回まで減らせ、その結果、海面で呼吸するのを最大5時間に1度にすることが可能なのだという。 プラスチックの地引網のようなものが、魚と同時に亀をとらえて傷つけやすい。また大型魚を釣る針に亀が間違って食いつくと致命傷を負うことがあり、その危険性を訴えていた。逆に日本移民が100年ほど前にこの地に伝えた定置網漁法は、網の中の魚や亀を傷つけず、あとから無傷で逃がすことができるので、同施設で大賞賛され、近隣漁師にもこの方法が推薦されているという。 午後4時ごろエサやりをする光景が見られる。 入場料は大人36レアル、子ども等は半額18レアル。住所(R. Antônio Atanázio, 273 - Jardim Paula Nobre, Ubatuba)、問い合わせ先電話(12・3832・6202)、サイト(https://www.tamar.org.br/centros_visitantes.php?cod=9) 【Aquário de Ubatuba】 ウバツーバ水族館は28年前に国内初の一般公開された民間水族館で、開設以来、300万人が来場したという。 ウチワエビやヒトデなどに実際に触れることができる水槽を初めて導入したことでも知られる。近海にいるサメ、エイ、クラゲなどを展示。楽しみながら水生生物と海洋生物の多様性を学べるようになっている。最後には、海底にいるかのような楽しい4種類の写真を撮れる有料サービス(1枚40レアル)もある。 住所(Rua Guarani, 859 - Itaguá, Ubatuba – SP)、電話(12・3834・1382)、サイト(https://aquariodeubatuba.com.br/)