夏の来客対策<ラクラク片づけテクニック>。一度「お客さん目線」で家の中を見渡すと、住人の目に映らないあれやこれやが…
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回のテーマは「来客対策の片づけテク」です。 【写真】阿部さんが買い換えたスリッパ。気持ちよく来客を迎えられそうです * * * * * * * ◆来客が多くなる季節 夏休みにお盆、8月のこの時期は、一年の中でも来客が多いとき。 家に人が来る、となれば、まず気になるのが家の中ではないでしょうか。 しかしながら、この暑い中での片づけは大変。いつもの掃除で手一杯、という声があちこちから聞こえてきそうです。 そこで年末のようにしっかりと片づけるのではなくポイントを押さえた、<来客対策>としての効率の良い片づけを御提案したいと思います。
◆家に来たところを想像して 効率的に行う、という意味でも、あらためてお客様が目にする所、足を運ぶ所を意識し、重点的に片づけるようにします。具体的な場所は、玄関、リビング、洗面所などでしょうか。 家に来たところを想像して順にチェックしていきましょう。 まずは家に入る前から、ということで外回りをチェック。 インターホンは意外と汚れが目につくところ。サッと拭いてここは10秒で完了。玄関前の雑草が目立っていたら抜いておきます。 そして家の顔ともいえる玄関。 扉を開けた時、たたきに靴がたくさん並んでいませんか? それらは下駄箱にしまって、入りきらなければひとまず端に寄せてみましょう。たたきも掃く、拭くなど、最低限のお掃除も。 あとは傘立て。傘が乱雑に押し込まれていませんか? 畳まないで突っ込んだままになっているような傘はきちんと畳み直し、壊れているような傘は処分を考えます。