オーストラリア旅はトヨタ「ハイラックス」のレンタカーで! 相棒に選んだコンパクトな「アポロ」キャンパーバンとは【豪州釣りキャンの旅_01】
スポーツアングラーとしてはバラマンディの大物を狙いたい
もう10年以上前になるそうだが、カズさんはキャンパーバンでダーウィン周辺の国立公園を回る一人旅をしたという。その冒険心にあふれる体験を聞いているうちに、ムラムラと旅心が燃え上がってしまった。これは自分にぴったりの旅になる、と早くも確信したのだった。 じつは、敏感に反応したのには、もうひとつ理由があった。15年ほど前に、バラマンディという魚を釣るために、釣り仲間ふたりとケアンズ(オーストラリア北東部クイーンズランド州の町)に旅行したことがあった。バラマンディの大物は、スポーツアングラーにとって、どうしてもリストに加えておきたい魚種である。ところが、そのときは雨季が長引き、あまりいい釣りができなかった。そのリベンジをいつか果たしたいと、思いを温めてきたのだった。 ダーウィン近郊にはバラマンディのいい釣り場が多くある。積年の恨みを晴らす絶好のチャンスだ。キャンパーバンでオーストラリアの国立公園を訪ね、バラマンディの大物を釣る。魅力的なプロジェクトがその場で思い浮かんだ。 本来ならカズさんにプランをお願いしたいところだが、残念ながらいまは旅行関係の仕事はまったくしていない。彼にアドバイスをもらいながら、自分自身で旅の計画を立てることにした。
アポロ キャンパーバンはトヨタ ハイラックス4WDがベース
まずは、クルマである。キャンパーバンは、いくつかのメーカーで似たモデルを製作している。とりあえず、インターネットで最初に出てくるApollo(アポロ)というメーカーでシミュレーションすることにした。 ベースはトヨタ ハイラックス4WDで、シャシーに特製のキャンパーユニットを載せた、いわゆるヤドカリスタイルだ。 エンジンは2.8L・4気筒ディーゼル。カタログ上の最高出力は208psとなっている。1993年製の「ドル」はV8だったが、キャンパー部分があまりに重く出力不足を痛感した。現代の高性能車を相手に坂をノロノロ時速30km/hで上るのはストレスが大きすぎた。その点をカズさんに聞くと、「現代のエンジンだし、ドルフィンに比べれば圧倒的に軽いですからね。ストレスなく快適にドライブできましたよ」という。 考えてみれば、アメリカは砂漠といえども、ものすごい坂が目の前に聳え立つ。その点、オーストラリアのノーザンテリトリーは平たい熱帯雨林の大地というイメージがある。きっと国土に合わせた仕様になっているのだろう。
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