「ブラックフライデー」円安追い風に 目玉は黒毛和牛、大手小売りが商戦
大手小売りがブラックフライデーの商戦を展開している。節約志向が高まる中、各社は目玉商品として、「黒」にちなんで黒毛和牛の家庭用商品を扱う。円安で輸入牛肉が高騰する中、「今こそ和牛のおいしさを感じてほしい」(イオン)と売り込む。 イオンは22日から最大10日間「イオン ブラックフライデーセール」を開催する。過去最大となる約2000品目の割引商品や増量企画などを展開し、22日から4日間、「国産黒毛和牛大放出」企画を実施。通常の2、3割引き価格で、ロースステーキ用、肩ローススライス、切り落としを提供し集客を図る。100グラム当たり税別398円~。 イトーヨーカドーも「ブラックフライデー」を展開している。全国の106店舗で実施する。目玉商品は23、24日に数量限定で販売する「国産熟成黒毛和牛 すきやき用食べ比べ」(600グラム3780円)だ。赤身(肩またはモモ肉)と霜降り(肩ロースまたはロース)が入ったセットで、「枝肉を14日間以上熟成してうま味を増したこだわりの商品などを届ける」とする。 ブラックフライデーは米国から広まり、キリスト教の祭日に当たる11月第4木曜日の翌日の金曜日にセールを行う。閑散期となる11月に販売を盛り上げ、年末商戦での再来店を期待する。
日本農業新聞