名古屋のハンバーガーショップのイベントで「オリジナルアートグッズ」づくり話題に
愛知県名古屋市は覚王山の地に、今やちょっと有名なハンバーガーショップ「カクオウザンラーダー(KAKUOZAN LARDER)」がある。2012年オープンのこの店はテーブル4つにカウンター2席のみだが、店主の丹羽洋己さんが愛する音楽を楽しんでもらおうと、地元のミュージシャンを呼んでライブを随時開催している。そんな店で版画の技法の一種「シルクスクリーン」を使って、イラスト作品を自分の持ち込んだスマホなど「好きなモノ」にプリントし、オリジナルアートグッズを作るという注目のイベント「STOMACHACHE.×鈴木裕之 Silkscreeen&Exhibitiooon OKAWARI!」! が行われている。一体、どのようなイベントなのか。
「シルクスクリーン」ってなに?
「シルクスクリーン」は版画の技法の一種で、木かアルミの枠に布をはって版を作る。そして、布目をふさいでインクの透過しない部分を作り、図像を写すというものだ。鮮やかで大胆な色彩で、同じ図版を大量に生産でき、大衆のための芸術に必要とされ続けてきた。 「“ウッドストック・フェスティバル”のポスターも、シルクスクリーンだったらしいんですよ」と店主の丹羽さん。ウッドストックと言えば、1969年のアメリカで40万人を集めて伝説となった野外音楽フェス。なるほど、音楽ファンとの親和性も高そうだ。(ちなみに懐かしのプリントゴッコ(!)もシルクスクリーンの一種) イベントではこの技法を使い、人気アーティストのイラスト作品を自分の持ち込んだ好きな“モノ”にプリント。オリジナルのアートグッズを作ってしまうというもの。 まずはラーダー側から企画をプレゼンし、お目当ての2人のアーティストにそれぞれ6点ほどの絵柄をオーダー。客にとってポイントとなるのは各アーティストの絵柄で、乗りモノ・人物・動物・景色などから、一点ずつセレクトする。セットにすることで、さまざまなストーリーが生まれるという。 加えて各イラストの色合い、そして勿論持参する“マイグッズ”を一人一人の自由なセンスで選び、組み合わせることで、無数の新しい“作品”が生まれる。世界に1つの、自分だけのアートグッズができあがるというわけだ。