兵庫・斎藤知事、対話路線を明言 就任会見「感謝、謙虚に」
疑惑告発文書問題で失職後、兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事が19日、県庁で就任記者会見を開いた。「県民の皆さんに感謝を抱きながら謙虚な気持ちで仕事をしていく。何よりも職員や県議会とコミュニケーションを取ってやっていきたい」と述べ、対話を重視して政策の実績を積み重ねる考えを強調した。 一方、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が25日実施する方針の斎藤氏への証人尋問について、出頭要請に応じるのは困難との考えも示した。当日に東京都内で開かれる政府主催の全国知事会議が重なるのが理由で、今後日程調整が進む見通し。斎藤氏は25日は欠席の可能性があるとした上で、今後の百条委で「しっかりと答え、真摯に対応する」と述べた。 斎藤氏は選挙戦で交流サイト(SNS)での発信を重ねて支持を広げた。斎藤氏は会見で「SNSは大きなポイントだった」とする一方、再選は政策が評価された結果だと強調。一方、候補者を巡り横行したSNS上での誹謗中傷については、県として条例制定を含めた対応を検討中だと説明した。