運転免許は必要? 自転車とバイクのいいとこ取りモビリティ「モペッド」を徹底解説
よく見ると自転車じゃない!紛らわしいモペッドの問題点とは
昨今、街中で度々見かけるようになった、自転車のようなバイクのような、「モペッド」というモビリティ。二輪車であることは間違いありませんが、どういった区分の法律に則って走行可能な乗り物なのでしょうか。 【画像】自転車ともバイクとも違う!? 「モペッド」で移動する様子を画像で見る(10枚)
モペットは都心部を中心に問題となっている乗り物で、自転車とバイクの中間のような存在です。そんなモペッドの語源は「motor」と「pedal」で、スロットルをひねるとバイクのように進み、ペダルを漕ぐと自転車のように進むことのできる乗り物を指しています。 また、もともとの表記から派生して「モペット」と呼ばれることも多く、ニュース等でもしばしばモペットと表記されます。 現在では電動のモーターを搭載したものが主流ですが、エンジンを使ったものも存在。日本では戦後に自転車に後付けするエンジンが普及し、ホンダ「ピープル」等さまざまなモペッドが生まれました。 なお、海外では小排気量のバイク全般を指してモペッドと言うことが多く、日本語の「原動機付自転車」と似たような意味で使われています。 こうした事情もあり、通常の原動機付自転車との混同を避けるために、警察庁のホームページ等では、モペッドの代わりに「ペダル付き原動機付自転車」という呼称が使われています。
この呼称の通り、モペッドの区分は原動機付自転車。多くのモペッドは原付一種の区分に属しますが、出力によっては原付二種に区分されるモペッドも存在します。そのためモペッドに乗る際は、ライトやウインカーといった各種保安部品の装着や車道の走行、乗車用ヘルメットの着用が必須です。 そんなモペッドはしばしば電動アシスト自転車と混同されがちですが、両者の間には明確な違いがあります。それは、電動アシスト自転車は名前に「アシスト」とある通り、ペダルを漕ぐ力をアシストするもので、ペダルを漕がない限りモーターは作動せず、スロットルもありません。 一方のモペッドは、ペダルを漕がなくてもスロットル操作でモーターを作動させることが可能。道路交通法上の電動アシスト自転車の区分からは外れます。 なお、モペッドでモーターを用いずペダルのみを用いて進んだ場合でも、自転車としては扱われず、原動機付き自転車という区分は変わりません。