60年の時を経て、“原案”発見! クロネコヤマトの有名すぎる猫ロゴは広報担当の娘が描いた絵から生まれた
1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。 【画像】2016年に発見された、クロネコヤマトのロゴ原案として知られる絵の現物。実は裏面には… 「CREA」2024年夏号の「猫のいる毎日は。」特集。その一部を抜粋し、掲載します。 猫好きならずとも、その名を聞けば誰もがわかる、あの「猫」。 そこに込められた思いを知ればもっと好きになる、有名な猫キャラクターの誕生秘話に迫ります。
◆クロネコヤマトの「猫」
完成当時のロゴは「まかせてあんしん」のキャッチフレーズ入り。そこからおなじみのマークに変わり、2021年に新マーク採用。 お話を伺ったのは ヤマト運輸 コーポレートコミュニケーション部 吉澤建人さん
子どもの絵をヒントに生まれた親しみやすいネコマーク
クロネコと言えば、「クロネコヤマトの宅急便」を連想する人も多いはず。2021年には、ネコマークが制定64年目にして初めてリニューアルされたことがニュースになるほど、広く愛されてきた親子猫のマークは、一体どのように誕生したのか。ヤマト運輸の吉澤建人さんに聞いた。 「大和運輸時代だった1957年に、業務提携を結んだアメリカのアライド・ヴァン・ラインズ社のシンボルが親子猫マークでした。そこに込められた、“careful handling(丁寧な荷扱い)”という信念に創業社長の小倉康臣が共感し、使用許諾を得たのがクロネコマーク誕生のきっかけです」 これをもとに、マークのデザインを担当したのは、大和運輸の広報だった清水武さん。彼の娘が画用紙にクレヨンで描いた親子猫がヒントとなり、同年6月にネコマークのデザインが完成した。 2016年には、原案として知られていた絵の現物が発見されると、その画用紙の裏側には、ネコマークにより近い絵が描かれていることが発覚。約60年の時を経て、より詳細な過去が明らかになった。
◆『ノラネコぐんだん』の「猫」誕生秘話
累計300万部を超える大人気絵本シリーズ『ノラネコぐんだん』に登場する8匹のノラネコたち。子どもも大人もハマるかわいさ! お話を伺ったのは 『ノラネコぐんだん』作者 工藤ノリコさん