山形のバスガイド死亡で当時の運転者を在宅起訴 仙台地検登米支部
山形県上山市の温泉街で6月、後退する観光バスと電柱の間に挟まれ、誘導していたバスガイドの女性が死亡した事故で、仙台地検登米支部は26日、当時バスを運転していた宮城県登米市、元男性運転手(69)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で在宅起訴した。認否は明らかにしていない。 【写真】写真右側から電柱に向かってバスが後退中に事故は起きた。見通しは良く、事故当時は晴れだった=2024年6月19日午後3時2分、山形県上山市新湯、安斎耕一撮影 起訴状などによると、元運転手は6月17日、上山市新湯の市道で、バスガイドの佐々木仁美さん(当時39)=宮城県涌谷町=の誘導でバスを建物に横付けしようとするのに気をとられ、安全確認不十分のまま時速5キロメートルで後退。佐々木さんをバス左後部と電柱の間に挟ませ、脳破裂などの傷害を負わせて死亡させたとされる。 山形県警は6月、元運転手を同法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕。容疑を認めていたことなどから、釈放して任意捜査に切り替え、9月、山形地検に書類送検した。同地検が仙台地検登米支部に移送していた。(阿部育子)
朝日新聞社