通算打率2割9分9厘のリコ・カーティ氏死去 ブレーブス殿堂入りの強打の右打者
1970年、ブレーブスで打率3割6分6厘をマークし首位打者に輝いたリコ・カーティ氏が死去したと、米大リーグ公式サイトが24日(日本時間25日)伝えた。85歳だった。 ドミニカ共和国出身のカーティ氏は捕手としてプロ入りし1963年にブレーブスでメジャーデビュー。翌64年に左翼の定位置をつかんでリーグ2位の打率3割3分、22本塁打、88打点の活躍で新人王投票では2位に入った。 1968年は結核でシーズンを棒に振ったが、69年は規定打席不足ながら打率3割4分2厘をマークして、ハンク・アーロン氏などとともにブレーブスのナ・リーグ西地区優勝に貢献。70年には開幕から打ちまくり当時の球団新記録となった31試合連続安打をマークするなど、3割6分6厘の高打率で2位に4分1厘もの差をつけて初の首位打者を獲得。25本塁打、101打点で、自身唯一のオールスター戦にも出場した。同年までの通算打率も3割2分2厘をマークしていた。 ところが、そのオフのウィンターリーグでプレー中にチームメートと激突し左ひざを負傷したことで71年再び全休。その後は、他球団を転々。76年に打率3割1分、78年に31本塁打を放ったものの往年のシュアな打撃は戻らず79年限りでユニホームを脱いだ。 その後はブルージェイズのスカウトなどを務めた。通算成績は1651試合に出場し5606打数1677安打、204本塁打、890打点。通算21盗塁と足が遅かった右打者ながら、通算打率2割9分9厘は見事だった。2023年にはブレーブスの殿堂入りを果たしている。 なおカーティ氏はアーロン氏を始め、チームメートとよくもめ事を起こす選手としても知られ、ブレーブス時代も毎年のようにトレード要員として名前が挙がっていたという。
報知新聞社