13年落ち中古フェラーリ、納車2週間で突如トラブル発生!!! 原因と修理内容はいかに!?(連載:33歳、フェラーリを買う)
29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからまたフェラーリを購入した! はたして、2回目の“跳ね馬ライフ”はいかに? 【写真を見る】トラブルの詳細と原因はこちら
屋根が開かない!
納車から2週間が経った10月下旬に事件は起きた。 撮影のためにルーフを格納しようとしたところ、途中で止まってしまったのだ。スイッチをずっと押し続けてもうんともすんとも言わない。諦めて、ルーフを閉めようと再度スイッチを押すと動くではないか! なんらかのエラーがたった1度起こってしまったのかもしれない……開閉スイッチをもう一度押して格納を試みるも、やはり途中で止まってしまう。全開が100%としたら、5%ほどしか開いていない。 結局、何度繰り返してもダメで、格納できなかった。それでも、モーターの作動音は聴こえるから、全システムがダウンしているわけではない。 もともと、オープンカーへの興味が薄れていただけに、ルーフが開閉しようがしまいが、あまり気にはならない。 が、納車2週間でルーフが開閉できなくなったのは気になる。なぜなら納車前点検として19万8000円が見積書に計上されたからだ。 納車前点検は筆者が強く望んだわけではない。交渉時に「総額1000万円以下であれば購入する」と伝えたところ、「特別お値引き」が115万8970円、そして「特別仕様/付属品」として40万2400円が計上されていた。後者に納車前点検が含まれていたのだ。納車前点検とは12カ月点検らしい。 筆者はかつて「360モデナ」に乗っていたため、正直、19万8000円はちょっと高いように感じた。しかも、正規ディーラーによる整備でもない。 「総額がおなじであれば購入するので、納車前点検の費用&内容を正規ディーラーが実施する12カ月点検と同水準とし、その分“特別お値引き”を減らせないのでしょうか?」 と、相談したものの、それはできないという。 こうしたやりとりを経た上で、ルーフの開閉機構のトラブルが発生したのだから、はたして19万8000円の整備内容はどうだったのだろうか。 トラブルを放っておくのも気持ちが悪いので、慌ててフェラーリ横浜サービスセンターに電話をした。 とはいえ、今は17時過ぎ。はたして、対応いただけるのか……運良く、高橋忠久工場長につながった! 30分以内に入庫できる旨を伝えたところ、確認可能とのこと。助かった! このままほかのトラブルが発生しないことを祈りつつ、愛車を走らせた。