辻希美さんが考える子育て「甘やかしと優しくするの違い」とは?
四児の母でタレントの辻希美さんが、YouTubeチャンネルで寄せられた「育児の悩み事」に真剣回答。四人を育ててきた経験に裏打ちされた言葉がたくさん飛び出しました。 【画像】そっくりな母娘 ■幼児期の後悔…… 辻希美さんは、いつもYouTube動画のコメント欄に育児の悩み事が多く寄せられていることから、「サクっと答えるというよりひとつの動画の中でみんなと共有し合えたらいいなってずっと思って」いたそう。 まず取り上げたのは、幼稚園児と小学生を育てるお母さんの悩み。「この時期は短いとわかりつつも、毎日ずっとママママで気持ちが限界になりそう。ママに仕事させてよと声を荒げてしまうことも…。キャパが限界になったとき、どうやって気持ちを落ち着かせる?」という相談です。 辻さんは食い気味に「これめちゃくちゃわかる!」。子どもたちが5歳、2歳、0歳ぐらいのころは、「常にママママ言ってたり、全員泣いてたり。1分でいいから時間ちょうだいとか、トイレもゆっくりできない感じだった」そうで、「今しかないっていうのもわかっちゃいるんだけど、でもやっぱりそのときはそんな余裕もなくて。今になって、あのとき自分のトイレやごはんなんかより、もうちょっと向き合ってあげればよかったな、と思う。当時は本当に全く同じことを考えてました」と、本音を明かしました。 当時は辻さん自身もしょっちゅう泣いてしまったり、イライラして子どもに当たってしまったりして、深く悩んだ時期も。有効な解決方法も見つけられず耐えていたからこそ、「あのとき、ああしてあげていればよかったな、というのはめちゃめちゃ強くある」といいます。 ただ、一日中子どもと過ごしていても、大人と話す時間が少しでもあれば気がまぎれるため、電話でもいいから「(友達とか)大人と話すのは大事」と振り返りました。 ■高校生の長女の髪を「やってあげる」理由 続いて「甘やかしと優しくするの違いについて考えを教えてほしい。自立してほしいのと、甘えてくれるのも今のうちだしという気持ちで、(子どもを)手伝うバランスが自分には難しい」という悩み。 これに辻さんは「私はやってあげられる限りやってあげていいと思ってる」ときっぱり明言。「やってあげちゃいすぎてその子が何もできなくなるのはまた話が違うかもしれないけど、何をやってあげるかだよね」といい、自らの親子関係に言及しました。 今、高校生の長女・希空さんの髪の毛を結ってあげているという辻さん。その理由は、「頑張って練習すれば自分でできるじゃんって話なんだけど。でも私は希空とのその時間が好きだし、長女だから小さいときに我慢して育ってるぶん、(幼少期に)やってあげられたわけじゃないから、今は希空が大きくなって自分でできるじゃんって思うんだけど、昔やってあげられなかったぶんと今の希空との時間を楽しむという意味でやってあげてる」。 一方で、6歳の末っ子・幸空くんに対しては、やや「やってあげちゃいすぎ」な反省があるそう。特に食事に関して、「幸空にはご飯食べさせてあげちゃいがち」「自分で食べたいと思ってたら食べるし、幸空なりに今、甘えたいなってときがあるんだと思うの。食べさせてっていうときは、食べさせてあげる」そうです。 甘えたい気持ちを満たしてあげるのはとても大切ですが、やはりバランス感覚は難しく、「そのせいか、普通の子よりも箸の使い方がちょっと遅い気がする。そこは私も反省して、なるべく自分で食べるようにさせなきゃいけないなって学んでる」と話しました。 ■「数えきれないくらい頭を下げました」 また、「子ども同士の学校とのトラブルは今まであった? どこまで親は関与する?」という質問には、「学校のトラブルはね、もう数えきれないぐらい頭を下げました(苦笑)」と正直に回答。 「子どもがすることは持ちつ持たれつなので、悪いことをしたときはしっかり謝りに行く」のが杉浦家の基本。子ども同士のトラブルで「怪我をさせちゃった、怪我をしちゃった、モノを壊しちゃった、カードの交換云々で揉めたり」と、夫婦と子どもで一緒に謝りに行くことは何回もあり、そこまで大きな揉め事に発展したことはないものの、「親御さんみんなで話し合うことは何度か」あったといいます。 子どもが小さいときだけでなく、「育児の悩みは子どもがいくつになっても尽きない。中学校・高校の悩みも出てくる」というのが辻さんの実感。辻さんは37歳ですが、「ジイジとバアバの娘でもある。(親は)今でも悩むことがあると思う。だから子育ては永遠の悩みがあってね、でもそれが幸せでもあるのかな」と話していました。 ■「甘えさせる」と「甘やかす」の違い 子どもの甘えや要求にどれだけ応えてあげればいいのか、成長とともに悩む親御さんは多くなります。ただ、「甘えさせる」と「甘やかす」は別のこと。甘やかしは、頼まれてもいないのに親が先回りしてなんでもやってあげること。「ママやって」という言葉を受け入れてやってあげることは、甘やかしではありません。 「やって」という子どもの気持ちを受け止めてやってあげることは、「甘やかし」ではなく「甘えさせ」といえるでしょう。親子の信頼関係を育み、子どもの軸を形成するうえで、甘えさせることはとても大切。充分に応えてあげて大丈夫です。 参照: 3歳の反抗期への対処法は?魔の3歳児を乗り切る6つのヒント【教えて保育士さん】 (マイナビ子育て編集部)