「お受験塾」で子どもは何をする? 小学校受験の大手幼児教室に聞いた「塾ですること」「家庭でできること」
「子どもに自信をつけさせること」が最も大切
【すみれ】:「お受験塾」の行動観察の講座のほか、家庭ではどのように対策すれば良いでしょうか? 【杉本さん】:子ども自身に、自信をつけさせてあげることが、何よりも大切だと考えています。 これは、あるインターナショナルスクールの校長さんから聞いたお話です。インターナショナルスクールに行くと、子どもたちがみんな堂々と話しているイメージがあったので、「なぜ、みんなあんなに堂々としているんですか?」と聞いてみたんです。 校長先生は、「子どもが輪の中に入れないのは、自分に自信がないからではないかと考えている。だから我々がまず最初に行うことは子どもに自信をつけてもらうことなんだ。」とお話されていました。自分に自信がある、自分なら出来ると思えれば、自分の考えも述べられるし、輪の中にも進んで入っていけますよね。 【すみれ】:確かに大切なことですね。子どもに自信をつけてもらうには、具体的にどうすれば良いでしょうか? 【杉本さん】:良いことをしたら、親が心からほめてあげること。これが非常に大切です。子どもが一番頼りにして、一番信頼しているのは、親です。大切で大好きな親から褒められるのが、子どもとしては一番何よりも嬉しいことです。子どもの生活のほとんどを占めるのは、家庭や親との関わりなので、親の言葉は行動観察にもダイレクトに影響すると考えています。 それから、「人の話をきちんと聞けるようにすること」。受験ではもちろんですが、人生の中で、子どもや大人に限らず人とのコミュニケーションは、まずはその人が何を伝えたいのかを「聞く」ことができることがとても大事です。 それから、「自分の言葉で伝えることができるようにすること」。生活の中のどんな小さなことでもいいんです。自分が感じたこと、自分がどう思うか、こう考えるからこうした、ということを、自分の言葉で伝えることを習慣づけることが大事です。 何かがあるたびに、親から「これは何?」「これはどう思う?」と問いかけ、子どもが自然に自分の言葉で答えられる、親との会話そのものがが楽しくなる毎日を送ることがとても大切ですね。