「お受験塾」で子どもは何をする? 小学校受験の大手幼児教室に聞いた「塾ですること」「家庭でできること」
小学校受験では、お受験専門の幼児教室に通って対策するのが一般的です。ペーパー問題から面接まで、お受験に必要なことをすべて対策できるので、小学校受験する人にとっては、欠かせない場所となっています。 「できる子」じゃなくても小学校受験に合格できる? 大手幼児教室に聞いた“最新お受験事情” ですが、具体的にどんなことをしているのか? 実際に通ったことのない人にとっては、不明瞭な部分も多いですよね。 実は私の息子もお受験塾に通っていたのですが、入塾する前は、塾の実態がよくわからないまま……。不安をいだきながら、飛び込むような形で入塾しました。 そこで、「お受験塾」の授業は何をしているのか? 特に最近の小学校受験で最も重要視されている「行動観察」の授業について、小学校受験で実績の高い「こぐまなでしこ教室」の統括、杉本さんにお話を伺いました。
「お受験塾」の行動観察の講座では、どんなことをするの?
【すみれ】:行動観察の講座では、具体的にどのようなことをするのでしょうか? 【杉本さん】:授業では、子どもがお友達と遊んだりゲームをする様子を、個別にこまかくチェックします。さまざまな面からチェックが入ることで「子どもがお友達と向き合う時にどのような態度・行動を取るのか」が、客観的にわかります。 子どもたちも、同世代のお友達との接し方について学ぶことは、とても大きいと思います。先生がいつもチェックしていますから、いじめなどの心配もありませんし、そのようなふるまいがあった場合も、しっかり指導します。 【すみれ】:親の前とはまた違った子どもの行動がわかりますよね。先生にチェックや助言をもらうことで、家庭でも対処できそうです。 【杉本さん】:そうですね。短時間の授業の中だけで変わる子もいます。ですが、やはり多くの子どもは、行動観察の授業と同時に、ご家庭での教育を行う中で、ある日気づいたら変わっていたというパターンが多いように思います。 ですので、行動観察の授業は「集団に慣れる場」として活用してほしいですね。人見知りの子も、環境を提供してあげれば徐々に慣れていきます。目的が一致したお友達が集まる幼児教室は、質の良い経験ができる場として、最適な場所ですね。