物価高やフードロス対策に…安くお得な“切れ端グルメ”
日テレNEWS NNN
食材のあまった切れ端を有効に活用して、安く販売する店が注目されています。街で“切れ端”の活用法、簡単にできるレシピを教えてもらいました。 ◇ 甘めのだしがしみこんだ肉厚の角煮。4時間ほど煮込み、とろけるような食感がウリだといいます。しかし… 「角煮丼屋くろしろ 端なれ」若井直也店長 「どうしても端材、端っこの部分が商品として使えないので出てしまう」 調理の際、出るお肉の“切れ端”。その量、5キロあたり約1.3キロになることも。
これまでは従業員のまかないなどで利用していましたが、それでも使い切れないため、新店舗で先月から始めたのが、切れ端だけを使った角煮丼の提供です。 仕込みは、塊の角煮丼を提供する本店で行っていて、味付けはどちらもまったく一緒ですが、切れ端の角煮丼は800円安く食べられるのです。(本店:1900円、新店舗:1100円) 会社員(20代) 「すごいしみてて、食べやすくておいしい」
長引く物価高のなか、本来なら捨てられてしまうお手頃な食材、“切れ端”グルメが注目されています。 さまざまなものが値上がりするスーパーでも、一部欠けたニンジン目当てに、続々とお客さんが。普段は店頭に並べられないものですが、1本21円で販売。 スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹店長 「物価が高くなってるので少しでも喜んでもらうために」 物価高などの影響で“料理方法が変わった”というお客さんも。 「しいたけの軸の部分を小さく切って、野菜いためと一緒に」「ここ(キャベツの芯を)切ったあとの硬めの部分はスープとか味噌汁に入れます。切るけど大体の部分は使う」
料理の写真やレシピを投稿するSNSでも、“切れ端レシピ”が。大根の皮と葉をつくねに入れて活用する人や、里芋の皮を揚げてチップスにする人まで。 この物価高の中で、需要が伸びている“切れ端”グルメも。寿司ネタなどを販売する会社では、 “切れ端”を加工し、解凍するだけで手軽に使える商品を展開しています。