年齢による髪の悩みには「黒きくらげとひじきと黒ごまの煮物」【身近な食材だけの簡単「薬膳」で不調を改善!⑧】
【薬膳ポイント】 ●黒きくらげ キクラゲ科のきのこ。薬膳では血をきれいにする働きがあり、カルシウムや鉄分などミネラルが豊富。貧血や疲れやすい人にもおすすめだ。ビタミンを含む食材と合わせると鉄分の吸収率が高まる。味は淡泊で、ほぼ無臭。乾燥のものは水でもどしてから、必ず熱を加えて調理して。 ●黒ごま 黒い食材の代表株。腎や肝の機能を高めて、血を補い、ホルモンバランスを整える。薄毛や白髪の予防、皮膚や頭皮の乾燥を防ぎ、美髪やアンチエイジング効果が期待できる。
◆ひじきと黒きくらげ煮物(2人分) 乾燥黒きくらげ10gと乾燥ひじき10gを水でもどし、水気をきる。黒きくらげとにんじん1/2本はせん切りにする。 フライパンにごま油大さじ1を熱し、下ごしらえした黒きくらげとひじき、にんじん、せん切りしょうが小さじ1を炒め、しょうゆとみりん各大さじ2を加えて、中火~弱火で8分ほど汁気がなくなるまで炒める。器に盛り、黒ごま少々をふる。 「出来たての温かい状態でも、冷めて味がしみたものでもおいしいので、少し多めに作って常備菜に。毎日少しずつ食べて、髪によい栄養をコンスタントに補給しましょう。もう1品欲しいときやお弁当にも重宝します」
【教えてくれたのは】 谷口ももよさん 薬膳料理研究家。国際中医師、国際薬膳調理師、一般社団法人「東洋美食薬膳協会」代表理事、「世界中医薬学会連合会」理事、一般社団法人「日本豆腐マイスター協会」理事。 「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単でおいしい薬膳レシピを提案。ヘルシーな豆腐や野菜を中心にしたベジ料理にも精通している。料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、2015年『身近な10の食材で始める薬膳ビューティーレシピ』と2017年『べジ薬膳』で健康料理部門グランプリを受賞。日本における薬膳料理研究家の第一人者として、TVや女性誌などのメディアでも幅広く活動中。6冊目の新著『女性の100の不調を整える薬膳と漢方』(エクスナレッジ)が10月15日発売。 撮影/フルフォード海 取材・原文/山村浩子