【日本人が知らない「話し方の最新科学」】「ゆっくり、大きな声で話す=正解」が、もはや“時代遅れ”の訳 人気のYouTuberに共通する「話し方の特徴」は?
■いまや多くの人が「倍速」で見る時代 いま、多くの人が「倍速」でYouTubeやNetflixを見る時代です。 日経新聞の記事によると、「視覚障害者向けの読み上げソフトでは、標準の速度は1分間410文字だが、670文字と速度を上げて聞いている人が多い」そうで、「同じ時間で多くの内容を聞けるほうがいいという『タイパ志向』の人が増えている」のだそうです。 NHKのアナウンサーの話す速さは、1分間に300∼350文字とされていますが、じつは人は、1分間450文字程度の話も理解できると言われています。
現代人の話すスピードも上がってきています。 Facebookのマーク・ザッカーバーグさんやAirbnbのブライアン・チェスキーさん、OpenAIのサム・アルトマンさんなどのアメリカの有名な起業家もそうですが、ひろゆきさんや堀江貴文さんなど、日本でもいま人気のインフルエンサー、コメンテーター、お笑い芸人なども、かなり早口の人が多い印象ですよね。 動画投稿dougaageotokoさんは人気のYouTuberのコンテンツを文字起こしして、話すスピードを計測し、その結果をブログで紹介しています。結果、話をメインとする有名YouTuber10人の1分間の平均は410文字でした。
ひろゆきさんは409文字、堀江さんは375文字、メンタリストのDaiGoさんに至っては462文字! こんな話のスピードに慣れてしまった現代人に「ゆっくり」話してしまうと、相手の脳が暇を持て余してしまうことになりかねません。 「早口は、バカに思われることを心配する人に対して使うと、とくに効果的」とは、世界最大のヘッジファンドの創業者で、アメリカの伝説的投資家レイ・ダリオさんの金言です。 あの稀代の経営者である孫正義さんは、シェアオフィス企業のWeWorkの創業者アダム・ニューマンさんにほれ込み、あっという間に投資を決めたそうですが、総額160億ドルもの損失を抱え込むことになりました。