採用担当「ほかにどこを受けていますか?」就活生「御社だけです!」→不採用…面接で落ちる「NG回答」とは【キャリアのプロが解説】
よくある質問と落ちる答え:その4
Q. 自己紹介をしていただけますか? A.ダラダラと長く話す この質問は面接だけでなく、いろいろな局面で聞かれると思います。ですから、もし迷ったら1分で話せるように普段から練習しておくとよいでしょう。なぜならこの回答にはコミュニケーション能力がストレートに影響するからです。 もちろん明るく元気に歯切れよく話せればよいのですが、このあたりは苦手な人もいると思います。よく見かけるのは緊張すると舞い上がってしまい、何を言っているのかわからなくなる人です。沈黙してしまうというよりは話し過ぎてしまうケースが多いようです。 一生懸命話しているのはわかるけれども、話が飛んだり混線したりして内容が伝わりません。かつて「言語明瞭 意味不明」と揶揄された総理大臣がいましたが、面接の席がそのような状況になってしまいます。そうなると候補者も自分の失敗に気付くので、次回の面接に影響が及び、さらなる失敗を呼び込んでしまう可能性があります。 自己紹介というのは、面談の場をほぐすために多くの企業で最初に質問されます。ですからパターン化して1分くらいの文章を日常的に用意しておくとよいのです。話すのが苦手な人は暗記してしまってもよいでしょう。 コミュニケーションが得意な方はアドリブでもかまいませんが、いずれにしても言いたいことが伝わるように準備しておきたいものです。
よくある質問と落ちる答え:その5
Q. 転職理由は何ですか? A.現職に納得のいかない点があります 企業の面接で50%くらいのウエイトを占めるのが、この質問ではないでしょうか。人事担当者は本音の志望理由をここで探ろうとしています。言うまでもありませんが、ここで現職の批判中傷をしてはなりません。不平不満を語ればかえって反感を持たれます。 時々、相当恨みが募っているのか、悪口をたくさん言ってしまう人がいます。いわゆるブラック企業のような職場で、給料は安く、休日もなく、サービス残業も多いような場合は批判して当然という気になるでしょう。しかし、人間としていかがなものか。コミュニケーション能力以前に欠けているものがあるような気がしてなりません。 どこかに転職しても、また同じことになるのではないかと企業は危惧します。それは避けたいところではないでしょうか。たとえば「こういうことがやりたい」→「現職では事情があってそれが叶わない」→「改善を試みたがダメだった」→「御社であればそれができるかもしれない」→「目標に向けて貢献していきたい」というようにポジティブに伝えられるようにしたいものだと思います。