雄たけびを上げる松山

　ファン投票を基に今季の中日で最も活躍した選手を選ぶ「第４３回ドラゴンズクラウン賞」（中日スポーツ主催、愛知トヨタ協賛）の最優秀選手が１７日、高橋宏斗投手（２２）に決まった。愛知トヨタから最高級乗用車「クラウン」が贈られる。優秀選手には細川成也外野手（２６）、松山晋也投手（２４）、清水達也投手（２４）を選出。表彰式は２３日の広島戦終了後、バンテリンドームナゴヤで行われる。 ◆【中日】クラウン賞　歴代受賞者【表】 　プロ２年目で優秀選手に選出された松山。今季は開幕から勝ちパターンを担い、５３試合に登板して防御率１・４５、２勝３敗３５ホールドとシーズンを通じて安定した投球を続けている。受賞の喜びを「素直にうれしいです」と語り、「来年は最優秀選手だけを狙います」と持ち前のハングリーさをのぞかせた。 　特に今季はバンテリンドームで圧巻の成績を残した。２４試合で防御率０・００。本拠地に集まる竜党の声援を背に、緊迫の場面で好投を続ける要因を「投手有利な球場で投げやすさはあります。マウンドからの風景もいいですし、そこで抑えられているというのはすごくいい」と自己分析する。 　３７ホールドポイント（ＨＰ）はリーグ１位の阪神・桐敷に４差の２位。レギュラーシーズンも残り１０試合と最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得は厳しい状況になってはいるが、狙える位置にはつけている。「タイトルを一つのモチベーションにしながら、最後まで勝利に貢献できるように一日一日、頑張っていきます」とチームのために腕を振る。