“4度目の正直”で大宮に出場、35歳レーサーが全場制覇に笑顔「選手になったからには全ての競輪場を走りたい」
18日から始まった大宮競輪のモーニング「スピードチャンネル・スカパー杯(F2)」はいよいよ明日、20日が最終日。最終日の5Rに出走する奥出健士郎(35歳・福井=99期)に話を聞いた。 前検日(17日)に顔をみた時から何か話したそうな雰囲気。初日のメンバー表をみせると「単騎で自在に…といって欲しいんでしょ」と記者の求めるコメントを出してくれた。 で、大宮バンクの相性はどうですか? と質すと「今回が大宮は初めてなんです。コロナだったり、選手会のイベントだったりで3度チャンスを逃した。なので今回が『4度目の正直』で参加できました」と言いたい事を話せて満足げ。 さらに「これで競輪場、全場制覇! 選手になったからには全ての競輪場を走りたかったですからね」と付け加えてニンマリ。 そして昨日の初日を走り終えた感想は「初の大宮は走りやすかった。3着に入って準決勝にも進めたしね」。 今日の2日目準決勝(7R)は同県の後輩、中川勝貴に続いて3着。その中川を直線で抜いていれば2着で決勝進出だったが「俺に抜かれたくなかったのか、まっすぐ踏まないんだもん。中川がまっすぐ踏んでいれば俺の2着もあったかもよ。でも500バンクでコーナーの傾斜がないので伸びないし前が遠かった」と3着にも納得顔。 そして明日は最終日。5Rに出走するが「3着3着は奥出的にはスリーベースヒットを打った感じ。明日(最終日)は打点をたたき出せるように頑張ります」と大谷翔平に刺激されてなのか、ベースボールでの表現となった。「大宮には毎月呼んでもらいたいよね、走りやすいから」と締めくくって宿舎に帰っていった。 話す語調から調子の良さが伝わってくる。最終日こそはスリーベースヒットとは言わず、大谷のような特大ホームランを打ってもらいたいものだ。穴党ファンは奥出から車券を買う事をオススメします。(アオケイ・本田記者)