味の素AGF、マイボトル専用のパウダー飲料「ブレンディ」マイボトルスティックを開発、環境と利便性対応で新常識となるか
味の素AGFは、「ブレンディ」マイボトルスティックシリーズ(6品種)を3月1日から全国で発売する。同シリーズはマイボトル専用のスティックタイプのパウダードリンクで、マイボトルに水やお湯を注いで5秒ほど振るだけで手軽に作れる。 AGFによれば、マイボトルはプラスチック削減による環境負荷低減や経済性の観点、好きな飲み物をどこでも持ち運びができるため、近年は広く普及しているという。同社による2023年10月のWEB調査では、マイボトルの家庭内保有率は約70%で保有総本数は約1.1億本と推計されるとしている(対象=10000人)。 マイボトルの飲み方としては、性年代問わずに幅広く使用され、使用頻度も高く、ほとんど毎日飲む人と週に4~5日飲む人を合わせると73%になるという(1年以内の使用者ベース)。マイボトルドリンク種類では、茶系飲料を中心に時間をかけて“チビだら”飲みされるケースが多いとする。 一方で、マイボトルドリンクの課題としては、お湯の用意や水出しの時間待ちなどの作る手間があることと、ティーバッグなどの抽出時間で味が薄い、苦みが強くなるなど品質がブレること。そして、フレーバーのバラエティが少ないことが不満点としてあったという。 2月20日に行われた製品発表会で、同社コンシューマービジネス部の三橋祐太郎グループ長は、「社会環境の変化や意識の高まりに対して、嗜好飲料の新たな価値を提供し、生活者のドリンクライフを充実させていきます」と語った。環境と利便性に対応した提案により、日常的な飲料の新常識にしていくねらいだ。
味の素AGFは、「ブレンディ」マイボトルスティックシリーズを、今春の最注力商品に位置付けており、4つの生活価値を訴求する。5秒で溶ける簡便性と、6種類から選べるカラフルな液色のバラエティ性、プラスチック使用量約88%削減(350mlPETとマイボトルスティック1本の比較)できる環境性、毎日の飲み物で懐にやさしい経済性という価値を提案する。 「ブレンディ」マイボトルスティックの商品ラインアップは、「やさしく香るピーチルイボスティー」「華やかに香るジャスミンティー」「すがすがしく香るグリーンティー」「爽やかに香るマスカットルイボスティー」「すっきり香る レモンV.C」「すっきり香るアセロラV.C」の6品(各6本入)。 プロモーションでは、マイボトルスティックがマイボトル専用パウダードリンクであることと、早く溶ける価値をベースに、提供する価値を積極的に伝達していくとしている。デジタルや店頭のほか、環境に配慮した取り組みであることから、行政・大学などと連携していく考えだ。
食品産業新聞社
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