働き方改革の是非 残業規制は“稼ぎたい自由を奪う愚策”?茂木健一郎氏「幸せの条件について、ちゃんと立ち止まって考えてこなかった結果だ」
■日本の労働生産性は過去最低「ちゃんと立ち止まって考えなかった結果」
日本の1時間あたりの労働生産性は38カ国中30位。板倉氏は「アイルランドやポルトガル、アメリカは物価が高く、賃金も高い。それに対しての割合で出てくるので、そういう国が上に来ている。少なくとも問題としては、日本の労働者の賃金がすごく低くて、物価は最近上がってきているものの、世界的に見ても低く抑えられてきた影響が出ている」と話す。
脳科学者の茂木健一郎氏は「生きる上で必要なことや幸せの条件について、ちゃんと立ち止まって考えなかった結果だと思っている。三木谷さんがXで投稿した件について、諸外国だったらものすごい批判が起こると思うが、そういうことさえ起こらない。日本人は物を考えなくなってることが問題な気がする」との見方を示した。 残業規制から始まる改革もあるかもしれない。ハヤカワ五味氏は「生成AIでの業務改善に取り組んでいるが、社内で浸透させるのが難しい。目の前の数時間を工夫したら、その先の100時間削れるものであっても、今頑張ればなんとかなるから業務改善をやらない人も多い。根本的になんとかしよう、時間を短くしよう、という気持ちがないし、現状だとだらだらやったほうが、給料がもらえるからいいとなってしまっている。働く時間のケツを決めて、辻褄を合わせるのは、どこかのタイミングで必要だと思っている」と述べた。 (『ABEMA Prime』より)