吉岡直哉が7年ぶり優勝 25人の大混戦制す…チャレンジサイクルロードレース大会
◆自転車 ▽報知新聞社主催 チャレンジサイクルロードレース大会 最終日(14日、静岡・日本サイクルスポーツセンター) 日本自転車競技連盟の登録競技者による8カテゴリー13種目のロードレースが行われた。男子エリート(69キロ)は、吉岡直哉(さいたま佐渡サンブレイブ)が17年の宇都宮ロードレース以来の7年ぶり優勝。女子エリート(34キロ)は、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が3連覇を飾った。 大混戦を制した。男子エリートの部、吉岡がいた先頭集団は残り1周で30秒あった差を後方の集団に詰められて、最後の300メートルで25人がひしめく大混戦に。それでも「予定通りスプリントになったら勝てると思っていた。スプリントする脚は貯めていた。(勝負を)かけるタイミングでかけられた」と残り100メートル手前でラストスパート。昨年は残り100メートルを過ぎてからのスパートでV逸。「去年は仕掛けるのが遅かったので。学生時代に3回(同レース会場で)勝っている。その時のことも思い出して早めに仕掛けました」と、これまでの経験を生かして逃げ切り。ゴール後は「ヨッシャー!」と雄叫びを挙げ、拳を突き上げた。思わず飛び出た絶叫に「いろんな思いがあったから叫んでしまった」と照れくさそうに語った。 悔しさを晴らした。昨年の同大会では一歩及ばず2位。17年の宇都宮ロードレース優勝後は、ケガもあり表彰台の頂上から遠のいた。「2位が5、6回という状況で、これまでレース後に『クソッー』と叫ぶことが多く、悔しい思いしかしてこなかった」と長かった苦難を振り返った。「やっと次のステージに立てたかな」7年ぶりの優勝を弾みに、6月の全日本も頂点を目指す。
報知新聞社