前西武でくふうハヤテ入団の鈴木将平が決意「もう一度スターを目指して。全部表現できるように」
前西武で来季はくふうハヤテでプレーする鈴木将平外野手(26)が18日、思いを口にした。 プロ8年目のオフに戦力外通告を受けた。トライアウト後もオファーはなし。昨季発足した地元球団でのプレーを決意した。「最後まで(オファーへの返事を)待ってもらえてありがたかったです。やるからには上を目指してもう1度。不完全燃焼な部分はあるので」と決意を燃やす。 静岡・富士市出身で静岡高から16年ドラフト4位で西武入り。将来の首位打者候補として期待も大きかっただけに、今回のくふうハヤテ入りは“胸を張って”の静岡凱旋(がいせん)とは言えない。 「それでも温かく迎えてくれる静岡ってやっぱりすごい。でもまさか静岡で(今)やると思いませんでした。プロで活躍して、もっと大きくなってからいつか帰れたらいいな、くらいの気持ちでした。まさかこうやって勝負しながら帰るとは思いませんでした」 松井前監督も平石前ヘッドコーチも、打線を“線”にする結節点の役目を鈴木に求めていた。ただ、ケガでの出遅れもあった。 「負けが込んで、出遅れもあって、そういう役割があまりいらなくなってしまった気が僕の中ではして。そこでもなしえなかったのは、やっぱり自分のせいだと思います」 7月までしっかりやりきって、NPB返り咲きを目指す。「半年、長くて1年の勝負になると思っています」と覚悟を決める。 「もちろん、静岡のためにって気持ちもあります。チームのためにも。でも一番は、自分のために。ここ最近は特に自己犠牲の気持ちもありながらの試合でもあったので、もう1度スターを目指してというか、自分のやりたいことを全部表現できるように。いい意味でとんがりながらやりたいと思います」 小学生の頃、家族で富士山に登った。「1日で登ろうとして8合目くらいで高山病でダウンしました」。だから3776メートルはまだ見ぬ景色。野球人生、下山にはまだ早い。【金子真仁】